(VOVWORLD) - 12日、ハノイで、ASEAN世界経済フォーラム2018が開幕しました。
開幕式で発表しているフック首相 |
開幕式典には、世界経済フォーラム、ベトナム、中国、シンガポール、インドネシア、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイの指導者らのほか、国内外の企業の代表多数が参加しました。
開会演説を行った世界経済フォーラムの創設者兼会長クラウス・シュワブ氏は、第4次産業革命が進められている背景の中におけるASEANの現状と将来について触れ、次のように語りました。
(テープ)
「世界は第4次産業革命の競争にさらされています。ASEAN諸国は、この革命に先頭に立つというビジョンを持たなければなりません。ASEANは、若い人口と高いビジネス精神をもっていることから、この競争に勝つと思います。これは私たちの期待です。」
一方、開幕式で演説にたったベトナムのグエン・スアン・フック首相は、第4次産業革命においてASEANが直面している試練とチャンスが共に存在しているものの、チャンスの方が大きいと強調しました。フック首相は、これから、ASEANは、加盟国間のインフラとデータの結合、法整備、経営投資環境の完備、人材育成に集中する必要があると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「第4次産業革命が進められている現在、ASEAN加盟国の多くは、国レベルのイノベーション・インベンションセンターや人材育成センターを設立しました。私は、ASEAN加盟国間の人材育成センターネットワークの構築を提案いたします。また、ASEANの人材育成戦略の作成も提案いたします。第4次産業革命は、教育の画期的な改革を求めていますから、ASEANの教育ネットワークの構築を提案いたします。」
このように語ったフック首相は、人口が若くて多いことと、ダイナミックな経済成長を遂げていることで、ASEANは第4次産業革命で革新的な役割を果たすであろうとの希望を表明しました。