(VOVWORLD) -国連と世界の友人が南スーダンにおけるベトナムの第2級野戦病院2号が「南スーダンに駐屯しているPKOの最もよい病院」や「PKOの輝かしい星」を表彰していることはベトナムの第2級野戦病院2号を始め、ベトナムの平和維持部隊の能力と威信を示しています。
この1年間、内戦が長引いており、残酷な気候と貧困な国に赴任して、南スーダンに派遣されたベトナム人の人民軍の士官や幹部はPKO=国連平和維持活動の任務を立派に果たしてきました。今日のこの時間はPKOに派遣されたベトナム人の士官の活躍についてお伝えします。
2019年11月13日、ハノイで、国防省は、南スーダンでのPKO=国連平和維持部隊に派遣される第2級野戦病院2号の出陣式が行われました。
現場の音
出陣式で、ベトナム人民軍の参謀副総長グエン・タン・クオン中将は、PKOの規定に従って活動し、昨年に南スーダンに派遣された野戦病院1号の任務を守備よく受け継ぐように取り組みを求めました。グエン・チ・ビン国防次官は、野戦病院2号の幹部やスタッフに対し、緊密に連携しあい、困難を乗り越え、委託された任務を立派に果たすとともに、国際社会におけるベトナムの威信向上に貢献するようにとの希望を表明しました。
国連活動支援担当事務次長のアトゥール・カレ氏は国連は新型コロナウイルス感染症への予防対策に関するベトナムの第2級野戦病院2号の努力に感謝を述べると共に、ベトナムが南スーダンでのPKOの活動を支援するため、今後もこの活動を強化するよう提案している。国連は新型コロナとの戦いに対するPKOの努力を顕彰すると強調しました。
昨年11月に南スーダンに赴任してきたベトナムの第2級野戦病院2号の幹部やスタッフは貧困下で内戦が激しくなっている南スーダンで直面している困難を深く認識してきましたが、その直後、コロナ禍が南スーダンに拡大してきたことは本当に大きな試練となりました。ベトナムの第2級野戦病院2号の院長を務めている医師であるボー・バン・ヒエン中佐は次のように語りました。
(テープ)
「第2級野戦病院2号は新型コロナ予防にあたる地元にある5つの病院の一つです。これは軍医の医師にとって、本当に緊張した大変な時間でした」
第2級野戦病院2号は11万人が収容されている難民キャンプのすぐそばに建てられたことから、新型コロナウイルスの感染の危険度が高いです。しかし、同病院の幹部やスタッフは困難を乗り越え、任務を立派に果たしてきました。先ほどの第2級野戦病院2号の院長を務めた医師のボー・バン・ヒエン中佐はさらに次のように語りました。
(テープ)
「私たちは地元にある設備や物資を生かして、新型コロナの感染者の隔離施設と治療を行いました。その他、万一の場合に備えて、国連の平和維持部隊と連携しました」
国連と世界の友人が南スーダンにおけるベトナムの第2級野戦病院2号が「南スーダンに駐屯しているPKOの最もよい病院」や「PKOの輝かしい星」を表彰していることはベトナムの第2級野戦病院2号を始め、ベトナムの平和維持部隊の能力と威信を示しています。ベトナムの第2級野戦病院2号が達成した成績はベトナムの平和維持部隊の成績の一つであり、国連の平和維持活動に対するベトナムの積極的、かつ、責任ある参加を確認するものとされています。
ベトナムは2014年から国連平和維持活動に本格的に参加しました。これまでに、延べ40人の士官が国連南スーダンミッションと国連中央アフリカミッションに派遣されました。その中で、任務を果たした士官は国連側から高く評価されました。その一方で、ベトナムは、士官の訓練や、野戦病院向けの設備購入を積極的に準備しています。
PKOに参加しているベトナムの女性軍人の割合は17%で、国連の平均割合より高いです。PKOに参加しているベトナムの士官や軍人は地元の行政権と住民に深い印象を与えています。南スーダンにあるベンチュ(Bentiu)病院のアキム・コマ院長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムのPKOと協力してから2年目となりました。野戦病院に勤めているベトナムの士官は専門業務が高くて、熱心で優しいです。彼らは地元の患者の治療を大きく支援してきました。今後もこの協力が引き続き展開され、地元の住民によりよい生活をもたらすことを望んでいます」
南スーダンに駐屯しているベトナムの野戦病院の幹部やスタッフは専門的業務を行う傍ら、地元の住民とよく交流し、農業生産を案内したり、医療用マスクを配ったりしてくれました。地元の住民が直面している困難を共感しているベトナムのPKOに参加している士官らは困難を乗り越え、託された任務に遂行に全力を尽くしています。
以上、PKOに派遣されたベトナム人の士官の南スーダンでの活躍についてお伝えしました。では、今日のハノイ便りはこのへんで失礼します。