(VOVWORLD) -ウルグアイ人のマーティン・ラマ氏は、WB=世界銀行ベトナム事務所の経済専門家として知られていますが、実はハノイをテーマにした本の作者でもあることを知っている人は少ないでしょう
ホアイ こんにちは、ホアイです。
ソン こんにちは。ソンです。今日のこの時間はウルグアイ人の経済専門家がみたハノイについてお伝えします。
ホアイ ウルグアイ人のマーティン・ラマ氏は、WB=世界銀行ベトナム事務所の経済専門家として知られていますが、実はハノイをテーマにした本の作者でもあることを知っている人は少ないでしょうね。
ソン そうですね。およそ10年以上、ハノイに滞在しているマーティン氏ですがハノイに深い愛を与えています。
ホアイ マーティン氏は1998年に、初めてハノイに来ました。そして、WBの経済専門家として勤務するため、2002年から2010年に家族と共にハノイに滞在しました。
ソン マーティン氏がハノイに対する愛情で「ハノイ・遊びの空間」をタイトルとした本を執筆しました。この本はグェン・バン・トゥンさんによりベトナム語に翻訳されました。
ホアイ マーティン氏のこの本は2014年のブイ・スアン・ファイ賞に選ばれました。ブイ・スアン・ファイ(1920-1988)はベトナム絵画の四本柱の1つとされる有名な画家です。画家ブイ・スアン・ファイさんはハノイをテーマにして、描いた絵は世界的にも知られています。
ソン ブイ・スアン・ファイ賞は、故ブイ・スアン・ファイ画家の遺族と新聞「文化・スポーツ」が2008年に創設しました。この賞はハノイの文化の保存発展事業に貢献する外国人を顕彰するためのものです。
ホアイ マーティン氏の「ハノイ・遊びの空間」をタイトルにしたこの本は20の章からなり、外国人の経済専門家であり、ハノイの愛好者でもある人の目でみたハノイを描いています。
ソン マーティン氏によりますと、ハノイは非常に美しい町です。ハノイは落ち着いた町ですが、喧騒なところもあります。他の町では通りは往来するためのものですが、ハノイの通りはそこに住む人々の日常生活を生き生きと表しています。
ホアイ マーティン氏は外国人にとって、ハノイの通りの道端にある屋台やビールの店などはハノイならではの賑やかさを示していると思っています。マーティン氏の話です。
(テープ)
「ハノイの特別さを作り出す要素は2つあります。第一はハノイの建築様式が豊かであるということです。これらはフランス風、中国の古い建築様式、旧ソ連の建築様式などです。第2はハノイの各通りの雰囲気は非常に賑やかです。これはフランスの首都パリと違います。ハノイのこのような独特な雰囲気を維持、保存するためどうすればいいかということは課題です」
ホアイ 「ハノイ・遊びの空間」という本の中で、マーティン氏はハノイを「彼女」と呼んでいます。マーティン氏の母語であるスペイン語にはどんな物でも性別があることから、ハノイの性別を選ぶならば、マーティン氏は必ず「女性」にしたのです。
ソン 自分の本の中で、マーティン氏はハノイを女性のような性格を持つように表現しました。ハノイの天気は、熱くなったり、冷え込んだりして、ハノイの人々だけでなく、外国人にとっても予測できないように変わりやすいものです。
ホアイ マーティン氏は、ハノイを美貌的な女性であると同時に気難しいと例えました。ハノイが好きになった理由について、マーティン氏は次のように語っています。
(テープ)
「なぜハノイが好きかという質問への答えは本当に難しいです。ハノイを愛していますが、その理由を説明するのは簡単ではありません。「ハノイ・遊びの空間」という本に私はハノイ独特さを醸し出す要素について説明しました。例えば、ハノイの名物の一つであるフォーを食べる時、なぜ美味しさを感じるか?フォーを調理する時、どんな食材や調味料を使っていますか?フォーを作るように、ハノイの特別さを作り出す要素も様々です。中には建築、地元の人々の日常生活、フォーなどの名物料理です」
ホアイ マーティン氏はハノイの特別さを作り出すのはこの町の人口密度が非常に高いという理由もあるとしました。
ソン ハノイの人々の生活空間が狭いため、多くの人々の日常生活が道端で行われます。ハノイの人々は路上で食べたり、広場でバレーボルをやったりしています。
ホアイ 夜になる、男女のカップルがバイクに抱きし合ったり、夜明けにお年寄りはダンシングをしたりします。マーティン氏はハノイのこのような光景に深い印象を持っています。
ソン ベトナムに滞在していた時、マーティン氏は暇の時間をやりくりして、ハノイの至る所を探検しました。その際、マーティン氏はハノイをテーマにして数千枚の写真を撮りました。これらの写真は彼の本に掲載されました。マーティン氏の本の読者の一人ハー・チャン( Ha Trang) さんは次のように語りました。
(テープ)
「何度もこの本を読みました。これは学術的な本ではなく、ガイドブックではありません。単にマーティン氏が自分の目でみたハノイです。ハノイの日常生活に関するマーティン氏の詳細な記録と写真を感服しています。ハノイに対する深い愛情がなければ、このような本を執筆することはできないでしょう」
ソン マーティン氏にとって、ハノイは単に生計を立てる所ではなく、幸福を見つける場所でもあるのかもしれませんね。
ホアイ そうですね。では、おしまいに一曲お送りしましょう。「~」です。
(曲)
「~」をお送りしました。今日のハノイ便りはウルグアイ人の経済専門家が見たハノイについてお伝えしました。それでは今日はこの辺で。