トホアン中学校での日本語歌・スピーチコンテスト

(VOVWORLD) - 今回のコンテストでは、歌とスピーチのほか、ヨサコイ踊りの披露や日本に関するクイズも行われました。

ハー こんにちは、ハーです。

ソン こんにちは、ソンです。ベトナムではこの20年ぐらい、日本語を勉強する人が急増していますね。

ハー そうですね。日本国際交流基金ハノイ事務所の調べによりますと、2013年3月現在、ベトナムには、日本語教育を行っている施設が約180か所あり、その学習者数は4万7千人ぐらいだということです。

トホアン中学校での日本語歌・スピーチコンテスト - ảnh 1 トホアン中学校の日本の歌・スピーチコンテスト

ソン でも、その数字は古いですね。特に、この3~4年、日本留学ブームが起きていますので、日本語教育施設と学習者数は急に増えているようです。統計はまだありませんが、日本語は英語に次いで、学習者が最も多い外国語だそうです。在日ベトナム人も26万人だそうですから。

ハー そうですか。日本語教育が幅広く行われていますので、日本語関連のイベントも頻繁に行われています。その中で、日本語スピーチコンテストはいつも日本語学習者の注目を集めていますね。

ソン はい。毎年、多くの日本語スピーチコンテストが行われていますね。例えば、日本国際交流基金の主催によるスピーチコンテストや、日本・ベトナム文化交流協会の主催によるスピーチコンテスト、学生情報センターと一般財団法人学生サポートセンターの主催によるナジックカップ日本語スピーチコンテストなどの大規模イベントです。ハーさんは、1998年に、日本・ベトナム文化交流協会の主催によるスピーチコンテストに参加して、参加賞をもらったそうですね。

ハー おかげさまで。スピーチコンテストに参加したことはいい勉強になりました。大規模なスピーチコンテストのほか、多くの日本語教育施設でもスピーチコンテストを行っていますね。その中で、先月の19日、ハノイ市内トホアン(To Hoang)中学校は日本国際交流基金及び出光興産の支援を受けて第1回日本の歌・スピーチコンテストを行いました。今日のハノイ便りはその日本の歌・スピーチコンテストについてお伝えします。

トホアン中学校での日本語歌・スピーチコンテスト - ảnh 2 ドラえもんの歌を歌っているヴくん

ソン トホアン中学校は2013年に日本語を第2外国語としてカリキュラムに取り入れました。日本の教育制度は6・3・3であるのに対し、ベトナムは5・4・3ですので、2013年に日本語を第2外国語として勉強し始めた当時の1年生たちは去年の6月に卒業しました。

ハー 現在、トホアン中学校は25のクラスがあり、その学生数は千人以上ですが、その中の8クラスの300人以上が日本語を勉強しています。

ソン それぞれのレベルは、日本語を勉強するクラスが2つありますね。

ハー はい。第2外国語として日本語を勉強しているにもかかわらず、学生たちは、熱心に勉強しているそうです。

ソン 昨年、在ベトナム日本大使館が主宰したベトナムこども俳句コンテストでは、トホアン中学校の学生グエン・フォン・トゥイ・ティエンさんが最優秀賞を獲得しました。

ハー トホアン中学校は、日本と日本語に対する学生の興味を芽生えさせるため、たまにイベントを行っていますが、先月19日に行われた日本の歌・スピーチコンテストは初めてです。

ソン このイベントには日本語を勉強している多くの学生が参加しましたが、決勝大会に進出したのは19人でした。

ハー イベントで歌われた歌は、子供たちが好きなアニメソングが多かったです。その中で、欠かせないのはベトナムの子供が大好きなドラえもんの歌でした。

(テープ):ドラえもんの歌

ソン 1年生のアイン・ヴくんの歌声でした。現在、日本の多くの漫画・アニメがベトナムの子どもを魅了していますが、ドラえもんは依然として、子どもの一番好きな漫画・アニメの一つですね。

トホアン中学校での日本語歌・スピーチコンテスト - ảnh 3 「なんでもないや」を歌っているフォンさん

ハー そうですね。しかし、歌の部門で一等賞を獲得したのは、ほかのアニメのソングです。それは、「君の名は」というアニメのソング「なんでもないや」です。この歌はメロディテンポがちょっと早くて歌いにくいとされていましたが、1年生のグエン・ラン・フォンさんは自信をもって歌い、一等賞に輝きました。

(テープ)(歌:なんでもないや)

ソン 「私の夢」という共通のテーマを持つスピーチ部門では、学生たちは歌手になりたいとか、日本で働きたいとか、日本語の本を読めるようになりたいとか、いろいろな夢を描きました。

ハー 4年生のグエン・チュン・タインくんは「医者になりたい」という夢で、スピーチ部門の一等賞を獲得しました。タイン君のスピーチをお聞きください。

(テープ)タイン君のスピーチ

「私の夢は医者になることです。子供の時、病院へ行かなければなりませんでした。お医者さんはとても親切で、熱心でしたので、私はいつもお医者さんが大好です。私は母から医者になるために、生物学を一生懸命勉強しなければならないと言われます。私の母も高校生の時、医者になることでしたが、なりませんでした。私は今、生物学を熱心に勉強しています。でも、勉強はとても難しいです。母は応援してくれています。将来は医者になって、みんなの病気を治したいと思います。」

トホアン中学校での日本語歌・スピーチコンテスト - ảnh 4 一等賞を獲得したタインくん

ハー スピーチコンテストの準備についてタイン君は次のように話しています。

(テープ)

「スピーチコンテストを準備するため、2週間ぐらいかかりました。作文を書いて日本人の先生に見てもらいましたが、その後、自分が暗記しやすくするために、自分の文章になるようにちょっと直しました。そして、聞く人が理解しやすいように、写真を加えて説明しました。」

ハー 今回のコンテストでは、歌とスピーチのほか、ヨサコイ踊りの披露や日本に関するクイズも行われました。学生たちに日本のことをより深く理解してもらえたようですね。

トホアン中学校での日本語歌・スピーチコンテスト - ảnh 5 コンテストで披露されたヨサコイ踊り

ソン そうですね。このようなイベントは、日本語を勉強している学生にとって日本語練習と日本文化接触を目指すチャンスで、これから、たくさん行ってほしいですね。では、おしまいに一曲をお送りしましょう。

(曲)

「 」をお送りしました。今日のハノイ便りは、ハノイ市内のトホアン中学校の日本の歌・スピーチコンテストについてお伝えしました。それでは、今日はこのへんで。

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