ホアイ こんにちは､ホアイです。

ソン こんにちは、ソンです。今日のハノイ便りは、ボランティア活動についてお伝えします。。

ホアイ 近年、全国各地でボランティア活動が盛んになっていますね。

「青い夏」ボランティア運動

ソン はい。ボランティア活動は世界の多くの国で活発に行われているそうですね。私は日本にいた時、東日本大震災の被災地で、ボランティア活動がとても盛んだった様子を取材しました。

ホアイ 何かあった時にすぐにボランティアが動くというのは、すばらしいですね。ベトナムでは、貧しい人たちを支援したり、自然を守るなどのボランティア活動が、ニュースなどでよく取り上げられています。今日はいくつかのボランティア活動をご紹介します。はじめに、「青い夏」という青年ボランティア運動です。

ソン これはベトナムで最も規模が大きいなボランティア活動ですね。

ホアイ そうですね。ベトナムでは、毎年夏になると、ベトナムの学生や青年たちはボランティアに励みます。青いTシャツを着て、いろいろな活動に参加していることから、「青い夏」という名になります。また、若い人たちは青春のイメージですね。

ソン 「青い夏」で、青年ボランティアらは、献血運動の手伝いや、海の清掃作業、交通渋滞緩和のために交通警察の手伝いをしたり、農村部での道路建設など広範囲にわたります。

ホアイ 近年、「青い夏」ボランティア運動は、困難な状況下にある地方に集中して行われる傾向があります。例えば、中部高原地帯テイグェン地方ダクラク省クロンボン県にある遠隔地クプイ村では、現地住民を助けに来る青年ボランテイァの姿はお馴染みになっています。1ヶ月にわたって、青年ボランテイァたちは、子どもたちに勉強を教えたり、娯楽活動を行ったりする他、運河の浚渫、環境衛生、貧困世帯の家の改修工事などを行います。その他、現地に住む革命功労者の元を訪れ、プレゼントをするなど様々です。

貧しい人の家を改装しているボランティア

ソン この運動を開催するホーチミン共産青年同盟によりますと、今年の「青い夏」では、ボランティアスタッフは、500本の橋や、およそ550キロメートルの道路、革命功労者向けの200軒のチャリティハウス、青少年向けの約1000か所の娯楽施設の改修、または新築を行うなど、6万人の農民に新しい栽培方法を指導したということです。

ホアイ 「青い夏」ボランティア運動は、夏に行われるものですが、冬に行われる運動もありますね。その中で、最も有名なのは「冬の温かい服」というボランティア運動ですね。

ソン そうですね。この運動は、山岳地帯の寒い冬にさらされている人々に衣服をプレゼントするものです。国家行政学院の4年生グエン・ディン・キエンさんはこの4年間、多くのボランティア運動に参加しましたが、最も印象深かったことは「冬の温かい服」だと言います。

ホアイ キエンさんは、冬になると山岳地帯へ行って、薄い衣服を着用する住民の姿はボランティア活動により積極的に参加する原動力となっていると語りました。キエンさんの話です。

（テープ）

「ボランティア活動がたくさんありますが、「冬の温かい服」という運動は最も意味深いものだと思います。物心両面で困難な生活を送っている山岳地帯の住民がより温かい服装を着用して山の厳しい冬を過ごすことができるように支援する運動なのです。去年、私はハティン省フォンケ県の山岳地帯へ行き2日間のボランティア活動を行いました。地元の人々を助けしたが、彼らから暖かいもてなしを受けました。」

ホアイ 大規模なボランティア運動のほか、全国各地で、様々なボランティア運動も行われています。例えば、ハノイに本部を置く報道・宣伝学院の学生たちは、ボランティアグループをつくって、毎晩、ホームレスの人々に無料でおこわを提供しています。このグループのメンバーディン・バオ・ソンさんは次のように話しています。

（テープ）

「私たちは毎晩、自転車に乗って、ホームレスの人々がよく集まる公園などへ行って、自分の手でつくったおこわを配ります。このボランティア活動を通じて、周りの人の考えや気持ちをより理解できるようになったとともに、周りの人から暖かい愛情をもらっています。」

ホアイ 一方、「若者の足跡」というボランティアクラブは、ハノイの総合病院バクマイ病院で治療を受けている貧しい患者に食事を無料で提供しています。

ソン このクラブのメンバーは週末になると、食料を買い出し調理して病院に配るので忙しいです。メンバーの一人カオ・ベト・トゥオン・ヴィさんは次のように話しています。

（テープ）

「毎週の日曜日に、ご飯とおかゆを配ります。おかゆは日曜日の朝に、ご飯は日曜日の夕方にお弁当のように配達します。この活動に必要な人数は7人から10人ぐらいです。この活動を通じて、病気と闘っている貧しい患者の大変さを分かち合いたいと思います。」

献血をしているボランティア

ソン 近年、ボランティア活動の中で、社会の大きな注目を集めているのが献血運動ですね。

ホアイ そうですね。ベトナムでは、4月7日は「全国民を上げての献血デー」と制定しています。献血運動は全国規模で幅広く実現されるようになり、人民各層から積極的な参加を受けています。これまでに、数回にわたって自発的に献血するケースが増えています。

ソン その中で、ハノイ市民のグエン・トゥ・ルオンさんは３６回にわたって献血に参加してきました。ルオンさんは、この運動が幅広く広がっていることをうれしく思うと述べ、次のように話しています。

（テープ）

「献血したとき、自分の血液がほかの人の身体の中に流れ、その人を救うことができるということを考えると、とても幸せです。他の献血者の顔を見ると、彼らも私と同じような考えを持っていると思います。これからも、より多くの人が献血運動に参加するのは間違いないことでしょう。」

ソン 他人を助けることを通じて、ボランティアたちの心と考えは成長するでしょうね。ではおしまいに、一曲お送りしましょう。 （曲）

「 」をお送りしました。今日のハノイ便りは、ボランティア運動についてお伝えしました。それでは、今日はこのへんで。