ベンチェ省の馬車観光



ベンチェ省の馬車観光 - ảnh 1
外国人観光客は馬車が大好き(写真:tiengiangecotourist.com)


山崎  こんにちは、山崎千佳子です。今週もアンさんとハノイ便りをお送りします。アンさん、よろしくお願いします。

アン
お願いします。山崎さん、ベトナムで一番多く、ヤシの木が見られる地方はどこだと思いますか?
山崎
アンさん、難しいクイズですね。ベトナムもたくさんの省があるので、~省とは答えられませんが、気候が暑い南部の地方じゃないですか?

アン
そうです。ベトナム南部、メコンデルタ地帯にあるベンチェ省が、そうなんです。ヤシの木、ココナツの他にも、果樹園の観光でも有名です。

山崎 どんな果物の果樹園ですか?

アン スイカやマンゴー、ザボン、マンゴスチンなど南国の果物ですね。こういった果樹園を馬車に乗って、見学するんですよ。

山崎 楽しそうですね。今日のハノイ便りは、このベンチェ省の馬車観光についてお伝えします。

アン ベンチェ省では、以前から、果物を運ぶために馬が飼われていましたが、最近では、観光客用の馬車に利用されるようになりました。

山崎 馬車を使うと、ガソリンなどの燃料がいらないということで、エコ、環境にも優しいですよね。

アン そうなんです。この馬車観光では、南部メコンデルタの果樹園見学の他に、地元の人々の日常生活を見ることもできます。ホーチミン市から訪れた観光客の話です。

(テープ)

「ベンチェ省に来たのは、今回が初めてです。馬車に乗って、村の風景を見るのがいいと思いました。こういうツアーが、他の地方にも広まっていくといいですね。」

アン ベンチェ省のタンタイン村に住むレー・バン・ホアイ( Le Van Hoai) さんは、馬車用の馬を一頭、所有しています。経済的に大変だったホアイさん一家でしたが、お金を借りて、馬を買いました。

山崎 今では、馬車観光の収入で、生活が安定しているそうです。ホアイさんによりますと、今までの仕事に比べて手がかからない上、安定した収入があって、とてもいい仕事だということです。

(テープ)

「難しいのが、馬を飼いならすということです。家に連れてきたばかりの頃は、言うことを聞きません。徐々に馴らしていってから、お客さんを運べるようになります。ベトナム人でも外国人でも、馬車観光は好きだと思います。この仕事で、毎日、多くの人と出会えるので、それも楽しいです。」

山崎 今日のハノイ便りは、南部メコンデルタ地方のベンチェ省の馬車観光についてお伝えしています。ここで、一曲お送りしましょう。「~」です。

(曲)

「Dang dung Ben Tre」をお送りしました。

アン ベンチェ省と、同じくメコンデルタ地方にあるティエンザン省では、現在、観光客の馬車用におよそ60頭の馬がいます。観光客は、2~3キロの距離を馬車で移動します。晴れでも雨でも、天候に関わらず、観光客のリクエストがあると馬車で観光します。

山崎 料金はいくらぐらいなんでしょう?

アン 2~3キロの距離で、1回2万5千ドン、日本円でおよそ140円です。安いので、ベンチェ省を訪れる観光客は、大体が馬車を使うようですよ。

山崎 そうですね。タクシーよりお得かもしれませんね。ここで、ベンチェ省タンタイン村人民委員会副委員長のチャン・トゥア・カー( Tran Tua Kha) さんの話です。

(テープ)

「馬車観光は、観光客に喜ばれるだけでなく、地元の住民にも雇用を創出しています。馬の所有者には、病気にさせないよう予防接種のワクチンを注射するよう依頼しています。他にも、道路では交通ルールを守って、安全に馬車観光ができるよう、促しています。」

山崎 馬車のオーナーによりますと、馬車用の馬を選ぶのは難しいということです。気性が荒い馬ではだめで、おだやかで落ち着いていて、体が丈夫で立派な馬でなければならないということです。

アン その後、買った後も大変です。馬をならすのも手間がかかります。いつもきちんと面倒を見て、病気から守るためにワクチンを注射したりしなければなりません。

山崎 こういうオーナーの努力のおかげで、馬車観光が人気となってきたんですね。南部のメコンデルタ地方で、ゆったりと馬車に乗って、緑いっぱいの果樹園見学、いいですね。

アン そうですね。日常生活の疲れも癒されそうですね。

山崎 ぜひ、今のアンさんに行って頂きたいです(笑)。では、おしまいに一曲お送りしましょう。「~」です。

(曲)

「An Giang que em」をお送りしました。

今日のハノイ便りは、ベトナム南部のメコンデルタ地方にあるベンチェ省の馬車観光についてお伝えしました。それでは、今日はこのへんで。 

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