ハノイ便りの時間がやってまいりました。
ホアイ こんにちは。ホアイです。
フン こんにちは。フンです。世界文化遺産として認定されたベトナム中部にあるホイアン旧市街の古い町並みと美味しい特産品は観光客を魅了していますが、毎晩、町の路上で披露される民謡の演奏も多くの観光客の心をとらえていますね。
ホアイ そうですね。今日のこの時間はそうしたホイアンの町での伝統的な文芸公演についてお話しましょうか。フンさん
フン そうですね。
現場の音
ホアイ ホイアン伝統芸術グループが毎日行われている芸術公演はホイアンを訪れる多くの観光客の関心を集めていますね。
フン そうですね。これはホイアンの観光部門の独特な観光商品の一つとなり、ホイアン旧市街をはじめ、クアンナム省の文化を紹介する活動でもあります。
ホアイ クアンナム省文化スポーツ観光局のディン・ハイ(Dinh Hai)局長は「1990年代から、ホイアン文化観光部門はホイアン旧市街に観光客の足を止めるため、伝統的文芸公演を行えるための人材育成に関心を払ってきた」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「近年、ホイアン旧市街を訪れる観光客は大勢います。観光客は伝統的な古い家屋、寺院、会館などホイアン旧市街の建築遺産を見学するほか、この古い町並みの文化と切り離せない民謡も楽しむことができます。これはホイアン旧市街の無形文化遺産の保存に寄与しています」
現場の音
ホアイ 毎日、ホイアンの民間芸人は観光スポットと伝統的芸術上演会館でホイアンの伝統的芸術の公演を行っています。ホイアン旧市街の文化情報センターのボー・フンセンター長は次のように語りました。
(テープ)
「ホイアン旧市街は伝統的文化芸術の保存に関する計画を立てました。伝統的文化の復活は市民の文化芸術の需要に応えるだけでなく、観光の発展にも寄与しています。現在、ホイアン旧市街で披露されている伝統的な芸術公演はこの町の観光に貢献しています」
ホアイ ホイアン旧市街の文化情報センターのボー・フンセンター長の話でした。では、このへんで、ティータイムにしましょうか。フンさん。
フン そうしましょう。
ホアイ はい。ホイアンの民謡一曲をどうぞ。
では話を続けましょう。特に、今、ホイアン旧市街に足を運ぶ観光客はゲームと民謡が一体となった遊ぶ「バイチョイ」というこの地の伝統的芸術を路上で見ることができますね。
フン 面白いそうですね。ですから、この間、一時、バイチョイが無くなってしまった時もありましたね。
ホアイ そうでしたね。この10年、クアンナム省ではバイチョイを始め、伝統文化や芸術に興味を持つ若者の数が急速に減っているそうですね。
フン インターネットの普及と関係あるかな?こうした状況を前に、文化芸術活動に携わっている人々はバイチョイを始め、伝統的な祭り、芸術が日常生活の中で活かされるようにあらゆる手を尽くしています。バイチョイについては、3月のこの時間で詳しく紹介しましたが、木札お竹札を使って、歌を選んで遊ぶ民謡大会のようなものです。
ホアイ 現在、ホイアンの観光客は毎晩、バイチョイの演奏を楽しめるようになりました。また、その歌を歌うことで、故郷への愛、父母への愛、夫婦愛、道徳感、社会弊害の批判、時代遅れの風習などが培われる誰にでも分かり、教育性が高くていいですね。
フン そうですね。バイチョイは単に娯楽としてだけでなく、この地方の独特の民謡を披露する場でもありますね。老若男女だれもが民謡を歌えます。クアンナム省文化スポーツ観光局のディン・ハイ(Dinh Hai)局長は次のように語りました。
(テープ)
「ホイアン旧市街の古い町並みを見学するほか、観光客はクアンナム省の伝統的民謡やバイチョイなどを楽しむことができます。現在、ホイアン旧市街で毎日伝統的芸術公演が行われる場所は2ヶ所があります。その他、旧暦の14日の晩には毎月「旧市街の満月の夜」というイベントが催されます。」
現場の音
ホアイ この数年、恒例になっているイベントとして、毎月旧暦の14日の晩に、この旧市街の人々はすべての活動を300年前の習慣に戻します。この町のすべての市民の家は電灯を消して、軒先に灯籠をかけます。
フン 満月の夜の静けさの中でホイアン町は古い屋根に影を下ろす黄色の月光でさらに美しくなりますね。
ホアイ そうですね。百万本の灯籠の明かりがちらつき、本当に神秘的です。時折、熱情的な舟歌を歌っている地元の娘の歌声が聞こえ、訪問者の足をしばし止めることもありますね。
フン そうですね。では。おしまいに、民謡一曲を聞き頂きながら、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
ホアイ リスナーのみなさん。今日のこの時間はホイアン町での伝統的文芸公演についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はこれで終わります。来週のこの時間にまた、お会いしましょう。ごきげんよう。