ホーチミン市 一致して団結で疫病を乗り越えよう

(VOVWORLD) - ホーチミン市は新型コロナウイルス感染症の第4波で最も深刻な影響を受けている震源地となっています。そのため、多くの困難に直面していますが、ホーチミン市民の努力と全国各地からの支援により、疫病を乗り越えることでしょう。

7月21日9時現在、ホーチミン市で確認された感染者数は3万9千人以上で、全国の感染者数の63.8%を占めており、ベトナムで最大感染地となっています。6月に入ると、ホーチミン市で感染者が急増し始めたことを受け、全国各地でホーチミン市への支援運動が広がっています。

ホーチミン市 一致して団結で疫病を乗り越えよう - ảnh 1ホーチミン市に贈る農産物

中部ダナン市人民委員会のレ・チュン・チン委員長は、ダナン市は疫病の感染拡大に直面したので、ホーチミン市の困難をよく理解していると述べ、ホーチミン市に100億ベトナムドン(日本円で約4800万円)の支援金を提供することにしたと明らかにしました。チン氏は次のように語りました。

(テープ)     

「現在、ダナン市も新型コロナ禍で多くの困難に直面していますが、ホーチミン市での新型コロナの感染がより複雑に推移しているので、ホーチミン市の疫病予防対策を支援して、ホーチミン市の困難をある程度分かち合うことを望んでいます。」

ホーチミン市の祖国戦線によりますと、6月の初旬以来、同市は、ハイフォン市やダナン市、クアンナム省、クアンチ省、テイニン省、ベンチェ省など全国各地から数百億ドンの支援金の他、数百トンの食料品を受け取ったとしています。その中で、中部ラムドン省は、2回にわたって「ホーチミン市への愛情あふれる旅」という運動を行い、ホーチミン市民に約200トンの農産物を贈りました。

ホーチミン市 一致して団結で疫病を乗り越えよう - ảnh 2「コミュニティの冷蔵庫」

各地の行政府からの支援の他、全国各地の団体や個人もホーチミン市への支援運動に積極的に参加しています。「フードバンクベトナム」というプログラムの担当者グエン・トゥアン・コイさんによりますと、このプログラムは、品質に問題がなく、包装の不備などで商品の価値を失った食品を企業から寄付してもらって、それを社会の弱者に供給するためのものですが、疫病がホーチミン市に広がっていることを前に、新型コロナ禍にある社会的弱者に食料品を提供するために「最前線にある台所」と「コミュニティの冷蔵庫」という2つのプロジェクトを展開しています。この2つのプロジェクトがうまく行っていることは、ホーチミン市だけでなく、各地の組織と個人からの大きな支援によるものだとしています。コイさんの話です。

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「各地からの支援がどんどんホーチミン市に送られています。「フードバンク」も大きな支援を受けています。「コミュニティの冷蔵庫」というプロジェクトを展開してからのわずか2日後、100トンの食品をもらいました。今もなお、周辺の各地の共同農業生産組合や企業は多くの食品を受けています。これらの食品を活用して一日に1万食を提供していますよ。」

感染者数が急増していることを受け、ホーチミン市は7月9日から市内全域に最も規制が厳しい首相指示第16号/CT-TTgに沿った社会的隔離措置を適用しています。この措置は市民の生活にとって不便なところが多いですが、市民のほとんどはこの措置を支持し、疫病を乗り越える決意を示しています。ビンタイン区に住むグエン・ティ・チャさんは次のように話しました。

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「首相指示第16号の適用を支持します。強固な措置をするだけで、疫病を勝って日常生活に戻れるからです。この期間にインターネット上で仕事をするとともに、より多くの時間を利用して家族の世話をしたいと思います。」

ホーチミン市 一致して団結で疫病を乗り越えよう - ảnh 3ホーチミン市民に食料品と必需品を十分に提供する

新型コロナ禍において困難な生活に陥っている市民が多くなっていることを受け、ホーチミン市は総額8860億ベトナムドン(日本円で44億円)の補助パッケージを展開することにしました。また、同市の各団体は困難な状態にある市民を支援する様々な活動を行っています。ホーチミン市祖国戦線委員会のファン・キエウ・タイン・フォン副委員長は次のように語りました。

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「私たちは封鎖されている地区に住む市民に生活必需品を提供しています。また、仕事を失った人を始め、生計手段を失った人に補助金を供与しています。そして、祖国戦線は他の団体と協力して、0ドンのスーパーや無料で米を配るコメATMなどを展開しており、社会的弱者に食料品を提供しています。」

これらの支援は社会的弱者や困難な状態にある市民にとって物心両面の大きな励ましとなっています。ビンタイン区に住むグエン・ティ・フォンさんは次のように話しました。

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「地区の担当者が私の家に直接行って補助金を手渡してくれて本当に感動しました。社会的隔離措置が15日間実施されて収入がないので、食料品を買うお金がないことを考えて心配したけれど、この補助金のおかげで安心です。」

ホーチミン市を含む南部全域は15日間にわたって社会的隔離措置を適用していますが、地元の行政府・住民の努力と団結、及び、全国各地の支援により、疫病を乗り越えて日常生活に戻ることでしょう。

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