ハノイ便りの時間がやってまいりました
ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです
ホアイ アンさん。先頃、ホーチミン共産青年同盟中央委員会が顕彰したベトナムの代表的な青年10人の中には女性歌手タイ・トィ・リン( Thai Thuy Linh)が居ましたね。
アン そうですね。今日のこの時間は女性歌手タイ・トィ・リンとリンさんが提唱した「病院に音楽を」というプロジェクトについてご紹介しましょうか?ホアイさん。
ホアイ はい。いいですね。「病院に音楽を」というプロジェクトの構想についてですが、数年前に、若い女性歌手タイ・トィ・リンさんが同僚と一緒に、まだ3歳の貧しい患者にプレゼントをするため、国立火傷病院を訪れました。その時、リンさんは同僚と共に、その3歳の患者に対する義捐金を集めるため、チャリティーコンサートを行いました。
アン 公演の後、国立火傷病院の医師らはリンさんに対し、今後も、このような公演を行うようにという希望を示しました。リンさんは医師らの要望をずっと思い続けた結果「なぜ、貧しい患者への支援活動に参加する用意がある歌手を集めて、病院でコンサートができないか」と考えました。
(テープ)
「始めに、多くの人々はこの構想に反対しましたが、反対されても、実施に乗り出しました。そして、2011年末、「病院に音楽を」というプロジェクトの最初のコンサートが実現されました。この音楽公演は周到に準備されたおかげで、それ以来、プログラムの内容はあまり変わっていません。これまでに、ハノイを始め、全国各地でおよそ33回の音楽公演を行いました。」
アン リンさんの話でした。では、このへんで、ティータイムにして、歌をお楽しみいただきましょう。
音楽
アン 話を続けましょう。2週1回、又は、1ヶ月間に3回のチャリティ・コンサートを行うためには保健省の共産青年同盟のメンバーの力を抜きにして語ることはできませんね。
ホアイ そうです。病院では静かさを保つのは重要ですから、病院で音楽公演を行うのは簡単なものではありません。これまでに、タイトィリンさんと同僚は1万5千人の患者のために歌ってきました。中央耳鼻咽喉科病院の医師グェンバンハイさんは次のように語りました。
(テープ)
「病院に音楽をもたらす」というプロジェクトは闘病中の患者にとって前向きな影響を与え、患者の精神的生活に弾みを付けました。タイトィリンさんは患者と医師のストレスの緩和に大きく寄与しています。病院内の雰囲気は常に緊張しているので、この音楽公演は大切なものです」
ホアイ ハイ先生どうもありがとうございました。これまでに、「病院に音楽を」プロジェクトに参加した歌手は200人にのぼっています。その中で、10回以上、各病院での慈善公演に参加した歌手もいますね。
アン そうですね。このプロジェクトは患者や医師に楽しい一時をもたらすだけでなく、貧しい患者に送るための義捐金を募ることができます。タイトィリンさんは次のように語りました。
(テープ)
「病院に音楽を」プロジェクトに応援した人々には医師らが患者のための募金箱に入れました。また、車椅子に座っている患者や松葉杖で歩く患者さんなども募金箱にお金を入れました。これらの義捐金はわずかですが、本当に貴重なものです。義捐金を受けた時、患者らは誰もが感動しすぎて泣き出しました。」
アン リンさんの話でした。「我々はパフォーマンスを行うではなく、病院に音楽をもたらし、患者に微笑をもたらす」とのメッセージで、「病院に音楽をもたらす」プロジェクトは医師や患者の精神を本当に励ましてくれますね。
ホアイ そうですね。ベトナムの代表的な青年10人の中の一人として選ばれたのは本人一人の努力だけでなく、「病院に音楽を」プロジェクトに参加した他の同僚や、ボランティア青年、支援者の努力を讃えるものと考えています。
アン 歌手のタイ・トィ・リンさんは次のように語っています。
(テープ)
「私たちがこのプロジェクトを実施するのは貧しくて幸薄い患者のためです。今後も、このプロジェクトを引き続き実施してゆきます。今回顕彰されたのは激励のものですが、患者と医師の信頼に応えるため、今後もさらに取り組んでゆく必要があると思います。」
アン リンさん、どうもありがとうございました。困難に直面している患者が貴い支援を受けた時の微笑や楽しさはリンさんと同僚にとって大きな原動力となるでしょうね。
では。ここでリンさんの歌をお聴き頂いて、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
ホアイ 「時間が経つとともに」をお送りしました。リスナーの皆さん。今日のこの時間は女性歌手タイ・トィ・リンとリンさんが提唱した「病院に音楽を」というプロジェクトについてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。