長老K'ケオさん K'Ho族の文化を守り、コミュニティを繋ぐ灯火
(VOVWORLD) -ラムドン省ディリン村ハンラン集落に住む長老K'ケオ(65歳)さんは、現地住民にとって有力者の一人です。彼は常に少数民族K'Ho族の伝統文化保存活動や、経済発展、そして豊かで幸福な生活を築くための先頭に立っています。
新米祭りの開始を告げるラッパを吹くK' Keo長老 |
K'ケオさんの家族は2ヘクタールのコーヒー畑を所有し、毎年8トン以上のコーヒー豆を収穫します。コーヒー畑にはドリアン、マカダミアナッツ、アボカド、ジャックフルーツなどの作物を間作しており、これによりK'ケオさん一家の経済は安定しています。この成功事例を基に、K'ケオさんは、住民が作物の栽培、家畜の飼育、新しい品種の導入など、経済発展のための活動に積極的に参加するよう率先して働きかけています。
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「以前、村民は農業生産への科学技術の応用方法を知りませんでした。コメやコーヒーの栽培で、肥料の施し方や手入れの仕方も分からなかったのです。我が家は最初に実行し、その効果が表れると、住民が学びに来て真似するようになりました。これまでの経験から得たことは、すべて住民と分かち合っています。彼らも私と同じように成功することを願っています」
K'ケオさんが暮らすハンラン集落には384世帯があり、その大半がK'Ho族の出身者です。現在、貧困世帯はわずか4戸しかありません。村民の物質的な生活は日々発展し、人々の精神文化もますます豊かになっています。
ディリン村に住むカ・レムさんは、K'ケオさんの貢献のおかげで、ハンラン集落が多くの前向きな変化を遂げたと明らかにしました。
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「K'ケオさんは、社会経済開発、伝統文化の維持において、信頼され、影響力のある方です。彼は常に党の方針や政策、国家の法律を住民に熱心に伝え、効果的な生計の立て方を指導し、住民が団結して地域の治安維持に協力するよう働きかけています」
記者の取材に答えるK'ケオさん(右) |
K'ケオさんは、K'Ho族の言語、風習、慣習といった伝統文化の価値を保存する上で重要な役割を担っています。彼の働きかけにより、多くの世帯が時代遅れの因習を廃棄して、文明的で進歩的な生活を共に築いています。彼はこれらの知識を若い世代に伝え、彼らが自らの文化を理解し、愛する手助けをしています。
一方、ラムドン省の少数民族コミュニティで開催される文化活動では、彼は常に芸術家団を率いて参加し、数々の高位な賞を獲得しています。K'ケオさん自身も、若者にゴング・ドラの演奏を直接指導しています。
ディリン村人民委員会の元指導者であるファム・ヴァン・リン氏は、次のように述べています。
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「K'ケオさんは、党と国家の政策や法律を住民に伝え、実行させる能力を持っています。新しい生活に合わない古い慣習をなくし、K'Ho族の文化の伝統を発展させるよう住民に啓発し、促してきました。彼はこれを非常によくやっています。」
長老K'ケオさんは、単に伝統文化を維持するだけでなく、K'Ho族コミュニティの発展に大きく貢献した人です。彼は定期的に共同活動を企画し、人々が交流し、生活経験を共有する機会を設けています。彼の存在と役割は、村民が生活の中で向上するためのモチベーションと励ましになっています。