18日、ハノイで、ベトナムのグェン・フー・チョン共産党書記長はベトナムを訪問中の中国の楊潔チ(よう・けつち)国務委員と会見を行いました。
会見で、チョン書記長は、ベトナム・中国協力指導委員会委員長との会合のために行われる楊国務委員のベトナム訪問を歓迎すると共に、「ベトナム共産党、政府、国民は中国との全面的友好協力関係を維持、強化することを重視している」と強調しました。
また、チョン書記長はベトナム国民、ベトナムと中国との関係、地域情勢などに対する中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ「海洋981号」を設置したことのマイナス影響を指摘したほか、ホアンサ群島、チュオンサ群島、および、ベトナム東部海域に関するベトナムの終始一貫した立場を再確認しました。
さらに、チョン書記長は中国に対し、海上の緊張情勢を解決すると共に、海上問題の長期的な解決策を見出すため、対話を行うよう希望を表明しました。
一方、楊国務委員は「中国共産党、政府、国民はベトナムとの友好関係を重視する」と明らかにすると共に、海上の緊張情勢を緩和するため、両国が対話を通じて、協議するよう希望を表明しました。