3日、ハノイで、外務省は定例記者会見を行い、今後のベトナムの対外活動を知らせるほか、国内外の記者の様々な質問に答えました。
ビン報道官
席上、外務省のレー・ハイ・ビン報道官は「中国の挑発行為により海上での緊張が増しているにもかかわらず、ベトナムの対外活動は平常通りに行われている。国際場裏で、各国や、国際組織などはベトナムを引き続き支持している」と明らかにしています。
また、中国が一方的に主張する立入禁止海域に進入する船舶を阻止することを可能にする中国の軍事施設保護法が8月1日に発効することに関する記者らの質問に対し、ビン報道官は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム東部海域での関係各国の活動は1982年国連海洋法条約をはじめ国際法を遵守し、他の国々の主権と領土保全を尊重するものでなければなりません。また、情勢を複雑化させず、地域の平和、安定、民事活動に及ぼさないものでなければなりません」
一方、イラクの緊張情勢に関して、ビン報道官は「ベトナムはイラク情勢を深く懸念している。ベトナムはイラクの緊張緩和、領土保全、主権確保のためのあらゆる努力も支持する」と強調しました。
さらに、日本政府が集団的自衛権の行使を限定容認したことに関し、ビン報道官は「ベトナムはこれに関心を寄せており、日本が自国の影響力で地域の平和安定の構築に寄与することを希望している」と明らかにしました。