16日午後、ハノイで、外務省は、国際記者会見を行い、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ海洋981を違法に設置してから海上での状況に関する情報を提供しました。
外務省がこの問題に関する国際記者会見を行うのは今回が5回目ですが、国内外の世論の特別な注目を集めています。
会見で、国家国境委員会のチャン・ズイ・ハイ副委員長は「中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ海洋981を違法に設置してから40日経ったが、中国側は、協力的態度を示さないだけでなく、緊張を引き起こす行為をエスカレートさせている。また、中国は、国連に文書を送り、ベトナムに責任を押し付けるだけでなく、事実を歪曲し、ベトナムを中傷している。“ベトナム漁船が中国船に意図的に体当たりしたため転覆した”とも中傷した」と明らかにしました。
ハイ副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「皆は事実を知っているといえます。ここにいる多くの記者は現地に行って、中国の横暴な行為を目撃しました。中国のこれらの行為は国際法に違反するだけでなく、非人道的なものでもあります」
このように語ったハイ副委員長は又、「ベトナムはホアンサ群島の領有権に対する中国の主張に断固として反対している。ベトナムはこの群島に対する自国の主権を証明する証拠を十分に持っている」と再度確認しました。
一方、漁業検査局のハ・レ副局長によりますと、5月1日方これまで、中国船は数百回にわたり、ベトナム船に意図的に体当たりしたり、威嚇してきたと明らかにしています。
さらに、「ベトナム側が中国の船に意図的にぶつかってきた」とちう中国外務省が6月13日に出した中傷論調について、ベトナム海上警察部隊のゴ・ゴック・トゥ副司令官は次のように語りました。
(テープ)
「これらの中傷論調を全面的に否定します。中国船がベトナム船に意図的にぶつかるのは事実です。これまで漁業検査隊員15人や漁民2人が中国の行為により負傷しました。私達はその事実を証明する証拠と画像が十分あります」
会見で、外務省の代表は中国に、国際法を尊重し、ベトナム領有権を侵犯する行為を直ちに中止するよう再び要求しました。