クアンガイ省の漁船
ベトナム労働者5千万人を代表する労働組合はこれまで複数の社会的活動を展開してきました。その中には漁民の漁獲を補助する活動もあります。これらの補助は、水揚げ部門の飛躍的発展に寄与しており、労働組合の社会的役割を強調しています。
先頃、漁民ゴドクロイさんは数十人の漁民と共に年初以来3度目となるホアンサ群島での漁獲を終えました。3週間にわたって、ロイさんの漁船は7トンのマグロと各種海産物を得ました。漁獲の度に、漁民一人一人が1千万ドン(約5万円)を越える収入を得ました。ロイさんは「集団、グループで漁獲を行なう活動は多くの漁民の参加を受けている。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「昨年私は一人で漁獲を行ないました。しかし、今年は、他の十数人の漁民と5~6隻の漁船と共に皆で、漁獲に出ました。」
ロイさんと他の漁民が参加した漁業組合は漁民の連携を目指して、2011年にベトナム労働総連盟の発動によって発足しました。現時点で、8つの地方で漁船739隻と漁民3094人を擁する22の漁業組合が結成されました。こうしたモデルの成功を活かして、ベトナム労働総連盟はベトナム漁業組合を世界漁業組合に加盟する方針です。ベトナム労働総連盟のダン・トク・トウン議長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ベトナム漁業組合は世界各国の支持を得るために、世界漁業組合に加盟します。災難に遭う漁民がいれば、または、漁獲中に沈没してしまった漁船があれば、世界漁業組合、国際労働組合から支援を受けられるからです。」
各レベルの労働組合は漁民の漁業組合への参加を働きかける傍ら、漁民を支援する諸活動を行なっています。先ほどのトウン議長は次のように語りました。
(テープ)
「従来の漁場における漁獲の便宜を図るために、私たちは国内の人々に漁民を支援する運動などを行ないました。これらの運動の義捐金は網、連絡用無線設備 ICOM 、漁民の保険加入に当てられます。これは、漁民が安心して漁獲活動を継続できることが狙いです。」
これまでに、漁民を支援する運動のひとつである「ホアンサー、チュオンサ群島の漁民の為のネット」という運動は中部各省にある漁業組合の漁民の多数を助けてきました。その他、この3年間、ベトナム労働総連盟が展開してきた「ゴールデンハート」という基金への義捐金は、アイコム設備、網、保険などの購入に充てられました。その他、この基金は漁船の現代化を支援する方針です。
「ゴールデンハート」基金のチャン・ズイ・フォン会長は次のように語りました。
(テープ)
「漁船の現代化プロジェクトを実施すると共に、私たちは、漁民の漁獲組合への参加を奨励する一方、漁民の資金調達を助ける事になります。」
漁業組合の発足は漁民の権利保護を目指す適切な活動となっています。こうしたモデルで、ベトナム労働組合は自らの重要な政治的任務を全うすると同時に、ベトナムの海洋経済発展戦略の実現に向けて寄与しています。