ワシントンで開かれたアメリカ・シンガポール戦略対話で、アメリカのケリー国務長官は中国側がベトナム領海に石油リグを搬入したことに深い懸念を表明し、次のように語りました
(テープ)
「この海域で航海活動を行っている全ての国は中国の挑発行為に深い懸念を表わしています。アメリカは、COC=行動規範が早期に制定され、国連海洋法条約に沿って平和的な解決策が見出されることを希望しています」
アメリカの政府と議会も中国の挑発行為を強く批判する声を上げています。リーヒ上院仮議長らは声明を出し、中国の行為に深い懸念を表わすともに、同国議会に対し、アジア太平洋地域の航海自由へのアメリカの支持を再確認する決議を発表するよう提案しました。
また、イギリス政府もベトナム東部海域の緊張状況に関するEU=欧州連合の声明を支持しています。同国外務省のウエブサイトで掲載された声明の中で、ユーゴー・スワイヤー外務省国務大臣は「中国がベトナムの排他的経済水域に違法に石油リグを搬入したことはこの海域で緊張をましている」と指摘した上で、当事者に対し、この海域の緊張を緩和させるために自制するよう求めました。