5日午後、ハノイで、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席は、ベトナム駐在中国大使館の洪小勇大使と会見した際、ベトナムは常に、中国との全面的な友好協力関係を重視していると明らかにし、「両国関係の強化をベトナムの外交政策の最優先課題である」と述べました。また、両国は、相互信頼を醸成するために、指導者による相互訪問、及び、国民交流を強化する必要があると強調しました。
クアン主席(右)と洪大使(左)
ベトナム東部海域問題について、クアン主席は、両国の指導者が達成した合意を厳格に実施すること、問題を複雑化させる行動をとらないこと、1982年国連海洋法条約を始め国際法に基づいて紛争を平和的に解決すること、DOC=海上行動宣言を効果的に展開し、COC=海上行動規範を早期に作成することなどを求めました。さらに、クアン主席は、ベトナムと中国は、両国の間に存在している海上問題の解決を目指す交渉を促進させ、ベトナム東部海域の平和と安定の維持に取り組んでいく必要があるとの考えを示しました。
一方、洪小勇大使は、クアン主席の指導の下、両国の全面的友好協力関係がさらに発展するであろうとの希望を表明しました。また、洪大使は、「中国はベトナムとの関係を重視している」と述べ、その関係を実質的に促進させたいとの考えを示しました。