(VOVWORLD) -この鷺の公園へ行くためには陸路を利用できますが、舟に乗って行くこともできます。
南部メコンデルタにあるカントー市はトロピカルフルーツが密生する果樹園、広々とした稲田がある地方として知られていますが、その穏やかな風景の中に鷺がやってくる公園があり、多くの観光客が集まってきました。
鷺の集まる公園はカントー市の中心地から60キロ離れた所にあります。これは南部メコンデルタ地域における最も大きな鷺の公園です。この鷺の公園へ行くためには陸路を利用できますが、舟に乗って行くこともできます。この鷺の公園の所有者はバイ・トェンさんです。バイ・トェンさんは「鷺の公園は元々田んぼであった」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「この鷺の公園は1983年に誕生しましたが、当初は、数百羽程度でした。1992年に、たくさんの鷺がやってきて、鷺が棲むところがなくなったから、より多くの木を植えました。1997年に、この公園は観光客を迎え始めました。鷺は国家の財産であり、天然資源でもあります。鷺は私の土地にやってくるから、私はその資源を守る責任があると思います」
現在、この鷺の公園の面積は1万2500平方メートルで、鷺の数は20万羽にのぼっています。ここには20種類の鷺の他、何種類かの稀少な鳥類も生息しています。鷺は朝6時~7時までと、夕方5時前ごに来れば見れます。
この鷺の公園を守るため、長年にわたり、バイトェンさんは多くの資金と手間を費やしてきました。その他、バイトェンさんは長年にわたり、鷺の生息習慣を詳しく研究しました。乾季になると、鷺がエサを探すのは難しいから、トェンさんは魚やエビを買い、鷺をエサにします。トェンさんの話です。
(テープ)
「2011年に発生した大洪水により、この鷺の公園にある多くの木々が枯れたため、再び、多くの木を植えました。毎日、この公園に来ます。雨や強い風で傷を負った鷺を見ると、その鷺を家に連れて帰り、世話しました。鷺の傷が治ると、また、公園に放ちます。毎日、鷺と共に幸せと悲しみを分かち合います」
バイトェンさん一家のお世話により、この鷺の公園が維持、保存され、南部メコンデルタにある最も見事な鷺の公園になっています。この公園はカントー市に足を運ぶ観光客にとって見逃すことができない観光スポットとなっています。