(VOVWORLD) -チャー川は中部コントーム省にある標高2350メートルのダクトロン山の頂きを起点に、東に向かって流れ、クアンガイ省を通過してから、ベトナム東部海域に流れ出ます。
ベトナム中部沿海にあるクアンガイ省は多くの景勝地がありますが、その中でも、チャ川とティンアン山を抜きに語ることはできません。
ハノイから南へ883キロ離れたクアンガイ省はチャー(チャークックとも呼ばれる)川沿いにあります。チャー川は中部コントーム省にある標高2350メートルのダクトロン山の頂きを起点に、東に向かって流れ、クアンガイ省を通過してから、ベトナム東部海域に流れ出ます。
チャー川 |
全長150キロのこの川は険しい山や傾斜が高い坂などを通過しながら、クアンガイ省の省都クアンガイ市内を流れる頃にはその流れも穏やかになり、平穏で魅力的な風景を作り出しています。ハノイからの観光客ファン・ゴック・トゥ( Phan Ngoc Tho) さんは次のように語りました。
(テープ)
「当初、クアンガイ省に行ったら、ビーチに行くだけかと思っていましたが、ここにきて、チャー川の美しさに魅了されました。目の前は海、後ろは川という風景は特別です。クアンガイ市内を流れるチャー川沿いは穏やかです。特に、両岸の土手にはヤシの木が植えられ、並木になっていて、本当に見事です。
クアンガイ省に足を運ぶ観光客はティンアン(天印. Thien An)山の見学を見逃すことはできません。クアンガイ市から東北へ3.5キロ離れ、標高106メートルのこの山はクアンガイ省のどこからも見えます。ティンアン山はその名の通り、高い空に印鑑が川に傾いたような姿を見せます。山頂には1695年に建立された天印寺があります。このお寺の中には現在1845年に鋳造された「神の鐘」が保存されています。長い歳月が経ちましたが、この鐘は毎日その音が響いています。
(現場の音)
ティンアン山 |
ティンアン山の頂までの登山道は螺旋状で、ゆるやかな坂なので、バイク、または、車で行けます。また、のんびり歩いてゆくこともできます。山頂の気候は涼しいです。ここから、クアンガイ市の街全景、緩やかに流れているチャー川が一望できます。ティンアン寺は古樹の木陰にあり、落ち着いた雰囲気に包まれていて、お寺の東側には、いくつかの塔がそびえ立っています。そこには元祖のお墓があります。
そして、お寺の境内には井戸があります。この井戸は「仏様の井戸」と呼ばれています。この井戸はこの寺が建立された時に掘られたものです。ティンアン寺の住職ティック・ドンホ・アンさんは次のように語っています。
(テープ)
「当時、元祖が井戸を掘った時、掘っても掘っても水は出てきませんでした。その後、外出して、また、井戸に戻ってみると、突然、井戸から水が出ました。」
この井戸は山にあるのに、水が枯れることはありませんでした。そのため、地元の人々はこの井戸水は多くの病気を治すことができるとしています。このようなティンアン山とチャー川はクアンガイ省の人々にとって、神聖な意義があります。祭りになると、このお寺に参拝する人々が大勢います。