グエン・シン・サック氏のお墓の遺跡

(VOVWORLD) -南部ドンタップ省はハスの花の産地として知られていますが、ここにはホーチミン主席の父親であるグエン・シン・サック氏のお墓があります。

グエン・シン・サック氏のお墓はカオライン市第4区のファム・ヒュ・ラウ通りにあります。このお墓は遺跡地区として1992年国家遺跡に認定されています。

グエン・シン・サック氏のお墓の遺跡 - ảnh 1

1862年、中部ゲアン省ナムダン県キムリエン村に生まれたグエン・シン・サック氏は幼い時から、聡明で向学心が強い人でした。院朝封建時代の科挙試験に合格してから、短い期間ですが、院朝時代の官僚として務めたことがありましたが、後に、退職して、ドンタップ省に行き、教鞭を取りながら、薬剤師として貧しい人々を対象に、治療してくれました。グエン・シン・サック氏が1929年に死去しましたが、地元の人々はグエン・シン・サック氏の恩に報いるため、地元にサック氏のお墓を建てました。

当初、グエン・シン・サック氏のお墓は小さいものでしたが、1975年に南部完全解放・祖国が統一されてから、立派に建てられました。このお墓の遺跡地区の敷地内では全国各地の人々から贈られた珍しい花や果樹が植えられています。お墓の前には5つ星を型どったハス池があり、中央には高さ7メートルのハスの塔が建てられています。

グエン・シン・サック氏の遺跡地区のガイド フイン・ヌーさんは次のように語りました。

(テープ)

「このお墓は1975年に建設が始まり、1977年に完成しました。当初、この遺跡は3つの地区に分けられていました。これらはグエン・シン・サック氏のお墓、ホーチミン主席の高床式の家と神社、ホアアン村です。2010年に、この遺跡地区が拡張され、現在の総面積はおよそ9ヘクタールにのぼっています。」

グエン・シン・サック氏の遺跡地区の目玉として挙げられるのはグエン・シン・サック氏のお墓です。お墓に敷かれた大理石は東北部クアンニン省から運ばれてきました。このお墓はハスの花をかたどっています。ハスの花はドンタップ省のシンボルだからです。

この遺跡で注目を集めるのは生前グエン・シン・サック氏が住んだホア・アン村とホーチミン主席が晩年を送ったハノイにある高床式の家の模型です。

ドンタップ省の住民の一人グェン・トゥ・ランさんは次のように語りました。

(テープ)

「この遺跡地区は広くて、美しいです。グエン・シン・サック氏はホーチミン主席の父親なので、わが故郷であるドンタップ省で、グエン・シン・サック氏のお墓の遺跡があることを誇りに思っています。」

グエン・シン・サック氏のお墓の遺跡 - ảnh 2

この遺跡地区はラックザー市に足を運ぶ観光客の見所の一つだけでなく、若い世代を対象にした革命伝統を教育する場所でもあります。グエン・シン・サック氏の遺跡地区の責任者であるフアン・ティ・ブー・クェン( Phan Thi Vu Quyen) 女史は次のように語りました。

(テープ)

「私たちはドンタップ省教育要請省と協力して、この遺跡地区を共産党の入党式や優秀な人物を顕彰する式典などの開催地にしています。これを通じて、青少年が地元の歴史を理解できるようになります。今後、グエン・シン・サック氏の遺跡地区ではホーチミン主席の人生と革命事業にちなんだ現物を紹介する展示会館が開設されます。」

毎年、グエン・シン・サック氏の遺跡地区を訪れる各地の人々の数はおよそ50万人にのぼっています。毎年旧暦10月25日から27日までのグエン・シン・サック氏の命日はドンタップ省の祭りにもなっています。

 


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