ソンティ古城・ハノイ特有の歴史遺跡

(VOVWORLD) -ソンティ古城はハノイ郊外にあるソンティ町の魅力的な歴史遺跡として知られてきました。この古城はベトナムの外国侵略者に対する戦いの輝かしい歴史を裏付ける遺跡の一つとされています。
ソンティ古城・ハノイ特有の歴史遺跡 - ảnh 1

ソンティ古城への行き方はバス、または、クルマで、国道32号線に沿って行くとソンティ町に着きます。ソンティ古城はソンティ町の中心地から40キロ離れた所にあります。ソンティ古城遺跡管理委員会のファム・フン・ソン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「ソンティ古城は昔のままの姿が保たれています。この城は1822年、ミンマン王により建設されましたが、今日もなお、城壁、南門と西門が残されています」

総面積16ヘクタールのソンタイ古城はThuan Nghe (トゥアン・ゲー)とMai Trai(マイチャイ)という古代の二つの村に位置しています。これは軍事的な城で、ソンタイ地方に多い熱帯や亜熱帯にみられる赤土が豊富な原料であるラテライトで建てられました。

ソンティ古城・ハノイ特有の歴史遺跡 - ảnh 2

この城には東、西、南、北という4つの方向へ向いている4つの門があります。この城は昔のタンロン城の北方を守るため建設されたものです。ソンティ古城遺跡管理委員会のファム・フン・ソン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「お城はヴォーバン様式で建てられ、正方形のアーキテクチャを持ち、ラテライトという非常に特別な材料で建てられました。これは軍事的城ですから、監視用の穴がたくさんある他、各門の上には一つの監視塔があります。」

城の周りに、深さが3メートルで、幅が20メートルで周囲が約2000 メートルの堀があります。城の中心から外側へラー•タンという外輪があり、土で築かれ、高さ3.5メートル、形は五角形で、その外は竹で囲まれます。この外輪も東、西、南、北の4方向を向いた4つの門が建設されました。

ソンティ古城遺跡管理委員会のファム・フン・ソン委員長は「ソンティ古城の最も際立った建築物はKính Thiên(キン・ティエン)御殿、Đoan môn(ドアン・モン)である」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「この2つの遺跡はミンマン(明命)王が建設しました。これは以前、王様が巡視する度に休憩した他に、国民の安泰を祈る場所でもありました。そのため、ソンティ古城は芸術、建築、歴史、文化などの面だけでなく、心霊的にも深い意義があると言えます。」

ソンティ古城・ハノイ特有の歴史遺跡 - ảnh 3

独特な地理的条件と大規模な城であるソンティ古城は昔、タンロン王城を守るための重要な城となりました。現在、この古城は国内外の多くの観光客を引きつける場所となっています。ホーチミン市からの観光客チャン・ホアイ・ゴックさんは次のように語りました。

(テープ)      

「私はタンロン王城と中部タインホア省におけるホー(胡)古城を訪れましたが、ソンティ古城は独特な建築様式を持っています。特に、古城にはたくさんの樹木があるため、いつも涼しいです。また、ソンティ古城に行くならば、近くにあるドゥンラムという古い村とベトナムの各民族文化村に立ち寄るのもよいでしょう。」

建設されから200年後の現在、ソンティ古城にあるいくつかの建築物が時間と戦争により破壊されましたが、近年、この古城管理委員会は国内外の専門家と協力して、これらの遺跡の復活に力を入れてきました。


 

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