北部山岳地帯にあるソンラ省を訪れると、ロマンチックな風景に出会う他、モン族やタイ族など各少数民族の人々が住む村々を訪問するのもお勧めです。ソンラ省バンホ県のチェンイェン村チェンディ集落に至る小道の両脇には長らく前から植えられた桃の木があり、観光客に深い印象を与えています。
現場の音
チェンディ集落に行く道は狭いので、車は入れません。ですから、観光客は集落まで歩かなければなりません。ハノイからの観光客ブ・ティ・トゥイさんは次のように語りました。
(テープ)
「この集落はハノイからあまり遠くはありません。ここは昔のままの美しさが保たれています。ここに来ると少数民族モン族の人々の生活が理解できるので、とても面白いです」
チェンディ集落の人々は温かい気持ちで、観光客をもてなしてくれます。特に、観光客はチェンディ集落の長老であるバン・ア・チュさんの家に連れられて行かれます。そこに行くと長老バン・ア・チュさんはモン族の日常生活、民族的料理、伝統的家屋などを紹介します。チュさんの話です。
(テープ)
「モン族の伝統的家屋には3本の柱がありますよ。モン族の住宅には正面玄関とサブ玄関といった2つの玄関があります。家族の誰かが病気にかかると正面玄関を閉めますが、サブ玄関は開いています」
チュさんの家を訪れるすべての観光客は貴重なお客様のように、温かい気持ちでもてなしを受けます。
現場の音
都会の近代的な生活に慣れている観光客は今、地元のモン族の人々と一緒に質素な生活を送れるのはちょっと当惑気味でした。先ほどのハノイからの観光客ブ・ティ・トゥイさんはさらに次のように語りました。
(テープ)
「モン族の家にホームステイするのが好きです。ここに泊まると地元の人々の日常生活が理解できるし、民族的料理を味わうことができます。ここでは地元の人々と一緒に生活できます」
現場の音
チェンディ集落にあるモン族の家にはトウモロコシを粉にするための石臼(ひき臼)がいつも置かれてあります。昔、トウモロコシからできた料理「メンメン」はモン族の主食でした。現在、モン族の人々はコメのご飯を食べますが、家畜を飼育するためにトウモロコシを加工するため、毎日、石臼が毎日利用されています。
現在、チェンディ集落に足を運ぶならば観光客はその「メンメン」という食べ物を味わうことができます。ハノイからの観光客ドゥフォンさんは次のように語りました。
(テープ)
「「メンメン」について何度も聞きましたが、食べるのは今回が初めてです。この料理は乾いていて、食べにくいです。しかし、この食べ物を味わうことで、モン族の食文化を深く理解できるようになります」
チェンディ集落を後にしましたが、モン族の人々の微笑や温かい気持ちはこれからも観光客の心に留まることでしょう。