(VOVWORLD) -ソンラ水力発電所の建設により、クインニャイ県にはダムの湖が作られるようになりました。
ダー川の水をせき止めてできた総面積1万5百ヘクタールにわたるダムの湖を擁する北部山岳地帯ソンラ省クインニャイ県は「陸のハロン湾」に例えられています。この地方はダー川沿いにある人々の伝統的祭りを多く保存しています。
(写真: baosonla.org.vn) |
クインニャイ県に行く時、まずはじめに足を止めるのはムオンザン村にあるナンハンという神社です。伝説によりますと、昔、ナンハンという女性英雄がいました。軍隊を指導して、外国人侵略者を勝ち破ったのは大晦日ですから、兵士に対し、新年を迎えるため、谷川で水浴をしたり、髪を洗ったりするよう命令を下しました。それ以来、これはクインニャイ県に住む少数民族タイ族の髪を洗う祭りとなってきました。
タイ族の人々は「新年に入る前に、すべての人々は旧年の大変さや不運を洗い流すため、髪を洗わなければならない」と信じています。クインニャイ県文化情報室のディウ・チン・ヒェン( Dieu Chinh Hien) 副室長は次のように語りました。
(テープ)
「ソンラ水力発電所の建設により、クインニャイ県にはダムの湖が作られるようになりました。これは美しい風景です。毎年、私達は湖でボートレースを開く他、湖畔には多くの文芸活動を行って、地元の人々と観光客多数が参加しています」
ナンハン神社を後にして、ソンラ省とライチャウ省、デエインビェン省、ラオカイ省など北西部の各地方を結ぶPaUonという橋に着きます。
ナンハン神社 |
高さ98.6メートルの柱を持つこの橋がベトナムレッドブックにより、ベトナムで、柱が最も高い橋として認定されました。その後、観光客はPaUonという船渡し場を出発して、船に乗って、ダム湖を探検します。
この湖の誕生について、先ほどのクインニャイ県文化情報室のディウ・チン・ヒェン( Dieu Chinh Hien) 副室長はさらに次のように語りました。
(テープ))
「ソンラ水力発電所が建設される前は、山間部を流れる川でしたが、発電所が建設されてから、湖ができて、湖上には山の頂きが浮かんでいます。この湖の風景が「陸のハロン湾」に例えられています」
ダム湖に浮かんでいる島々が森林や稲畑などで覆われ、その中に、地元の少数民族の高床式の家が点在しています。ダム湖を探検する時、観光客はダー川沿いに位置するムオンチェン村ボン集落に立ち寄ることができます。
この集落を訪れると美しい風景を眺めるだけでなく、少数民族タイ族の美味しい料理を味わったり、伝統的民謡を楽しんだりすることができます。これは観光客に深い印象を与えています。中部ダラット市の観光客グェン・トゥ・フェン( Nguyen Thu Huyen) さんは次のように語りました。
(テープ))
「中部ダラット市からやってきました。ソンラ水力発電所のダム湖を船で探検するのは今回が初めてです。風景は壮大ですが、穏やかな雰囲気に包まれています。地元の人々は親しみやすいです。今後も、また、この土地に戻たいのです」
ソンラ水力発電所のダム湖はクインニャイ県を始め、ソンラ省の魅力的な観光スポットとなっています。現在、クインニャイ県は湖で水産物を養殖しながら、観光発展に力を入れています