それ以来、ダナン市は都市の改造に力を入れてきました。ダナン市は元々県レベルの小さな都市から、中部で最も近代的な都市となって、都市の総面積が4倍以上になりました。

ダナン市ソンチャ( Son Tra) 地区にあるナイ・ヒエン・ドン( Nai Hien Dong) 区に位置しているダイ・ディア・バオ( Dai Dia Bao) 漁村の高層住宅地は立ち退きの対象者となったハン川の東岸に住んでいた住民向けの移住地です。

ハン川沿いにある漁村を立ち退き、漁民を岸に移住させることはクアンナム省から分離された直後のダナン市の都市改造計画の最初の成功の一つとされています。移住地で生活を送り始めて20年後の現在、昔の漁民の生活はまったく変わっています。ダイ・ディア・バオ漁村の住民の一人Nguyen Thi Thanさんは次のように語りました。

（テープ）    

「以前の生活は苦しかったです。しかし、政府の関心を受けて、住宅を建設してもらい、子供たちは安心して、学校に行けます。今は、台風の心配がいらないので、楽です」

中央直轄都市になってから25年経った現在、ダナン市は中部の最も近代的、かつ、文明的な都市になりました。かつて、ダナン市にあるハン川にかかる橋は一本だけでしたが、現在、9本の橋が架かりました。それぞれの橋は独特な形をしていて、ダナン市のシンボルの一つとなった橋もあります。

25年前と比べて、ダナン市のGRDP地域内総生産は8倍増と、国家予算への拠出額が23倍増、ダナン市を訪れる観光客の数は55倍増となりました。経済中央研究所の元所長であるチャン・ディン・ティン博士は経済社会発展の面において、ダナン市のような成果を収める地方は有数であると明らかにし、次のように語りました。

（テープ）

「ダナン市の発展の特別なのは近代化と発展のレベルアップということです。ダナン市のこの25年間の発展は同市が大胆な目標を設定し、目標の遂行に全力を尽くした結果によるものと言えます」

現在、ダナン市は2030年をめどに同市を国家レベルの近代的な都市に発展させ、中部と中部高原地帯テイグェン地方の経済社会発展の強化に寄与する中心的な都市になるという目標を掲げています。

また、ダナン市は2050年をめどに、国際レベルの都市に発展させることを目指しています。ダナン市共産党委員会のグエン・バン・クアン委員長は次のように語りました。

（テープ）

「ダナン市は同市を地域と世界レベルのスマートで、ダイナミックで創造性がある都市になるという目標を遂行するための対策を引き続き完備させます。また、私たちはダナン市をアジア級の大都市で、かつ、住みやすい都市に建設することに取り組んでいます」

ダナン市は2050年をめどに、アジアと世界レベルの観光娯楽のセンターになり、年間、およそ１千万人の観光客を迎える都市に取り組んでいます。これと同時に、ダナン市は市民に健康と幸福をもたらす持続可能な発展を遂げる都市にもなる目標を掲げています。