ベトナム東南部にあるテイニン省はバーデン山、ロゴー・サマット国立公園など多くの景勝地に恵まれています。特に、バーデン山の祭りは有名な祭りのひとつであり、これはティニン省が文化と慰霊の観光の発展に有利な条件を整えているあらわれです。現在、ティニン省は観光客のほか、観光分野に投資を予定している投資家にとっても魅力的な目的地となっています。
ティニン省は西南にカンボジアと接しており、ホーチミン市とカンボジアの首都プノンペンを結ぶアジアハイウェイーも通っています。これにより、カンボジアとベトナムを貫く観光ツアーの企画とカンボジアを含めたアセアン東南アジア諸国連合の観光客の誘致にとても有利です。ティニン省にある旅行会社のブイ・バー・フォン社長は次のように語りました。
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「ティニン省の140キロはカンボジアとの国境線にあります。また、ティニン省には検問所が3ヶ所あり、そのなかのモクバイ国境検問所は効果的に開発されています。ティニン省の省都からこれらの検問所に至る道はきちんと整備され、エコツアーの企画に便利です」
ブイ・バー・フォン社長はこのように語りました。
ティニン省には多くの有名な歴史遺跡と名勝地があります。ティニン町から東へおよそ4キロ行った所はベトナム独特の新興宗教「カオダイ教」の聖地として有名です。1926年に建立されたこのカオダイ教寺院は東洋と西洋の建築様式がミックスされたかのような印象的な建造物です。そのほか、ティニン町から西北へおよそ11キロ離れた所に、バーデン山がそびえ立っています。長年らい、バーデン山は周辺の人々の神聖な参拝の地とされてきました。バーデン山の祭りは毎年旧暦の1月15日から18日にかけて催され、ベトナム南部の最も大規模な祭りです。
ティニン省には総面積1万8千ヘクタールのロゴー・サマット国立公園があり、熱帯気候の特徴をあらわす豊かな動植物が生息しています。国立公園を抜けた道路は50キロあり、地形は平らで、観光客の探検がとても楽です。これはエコツアーに適しています。森林の中を散策、または、自転車でのサイクリングコースに最適です。ロゴー・サマット国立公園のグェン・ディン・スアン園長は次のように語りました。
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「この国立公園では森林や谷川のほか、数多くの鳥類や昆虫類が生息しています。まるで天然の博物館のようで、エコツアー、アドベンチャー・ツアー、観光と科学研究、教育のツアーの開発に豊富な潜在力があります。これらの潜在力が十分に活用されれば、ティニン省の観光は大きく発展することでしょう」
スアン園長はこのように語りました。
一方、ロゴー・サマット国立公園の周辺にはクメール族の居住地です。ここを訪れる観光客はクメール族の伝統的文化と生活様式を理解することができます。交通が便利なティニン省は毎年延べ250万人の観光客を誘致しています。観光研究所のハー・バン・シエウ所長は次のように語りました。
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「ティニン省はバーデン山、ロゴー・サマット国立公園があり、文化、慰霊の観光の発展の強みがあります。また、地元住民の伝統文化も観光客を魅了しています」
観光研究所のハー・バン・シエウ所長はこのように語りました。
観光発展の潜在力に恵まれているティニン省は国内だけでなく、隣国のカンボジア、タイなどからの観光客の誘致にも大きなチャンスがあります。これはティニン省の観光部門の今後の発展に有利な条件を作ってゆくことでしょう。