ムーカンチャイ県の棚田を作る人々

(VOVWORLD) -ラパンタン村にある棚田は住民にとっての耕作地としてだけでなく、多くの観光客を魅了するスポットとなっています。

ホアンリェンソン山脈の南西に位置するイェンバイ省ムーカンチャイ県の棚田は2007年に国の名勝地として認定されましたが、中でも、ラパンタン村にある棚田は特に美しく、観光客を魅了しています。このような見事な棚田をつくるために、同村のル・テイ・リーさん一家は多くの手間と時間を費やしてきました。

ムーカンチャイ県の棚田を作る人々 - ảnh 1

りーさんによりますと、昔、ラパンタン村の多くの棚田が水不足に陥り、稲を栽培し続けられなくなったときに、村人がここに水牛を放ったせいで、棚田が壊れてしまったそうです。現在リーさん一家は交代で棚田の手入れや、修理をしています。

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「自宅からここまでの距離が遠く時間がかかりますが、棚田の風景を守るため、しょっちゅうここに来て手入れをしています」

今から30年前、結婚したばかりのリーさん夫婦は、この丘に棚田を作ろうと2か月間にわたり、鍬やシャベルなどの簡単な農具で、棚田づくりをしました。リーさんは次のように語りました。

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「丘には石がたくさんあり開墾が大変でした。鍬やシャベルなどを使いながら、手で石を拾いました。一日中作業しても、1から2平方メートルの棚田しか作れませんでしたが、稲を栽培できるように夫と一生懸命開墾しました」

ラパンタン村にある棚田は住民にとっての耕作地としてだけでなく、多くの観光客を魅了するスポットとなっています。リーさんは自分が蘇らせた棚田が有名な観光スポットになったことを嬉しく思っています。また、リーさんは「棚田の景色を維持するため村の行政府が支援してくれることを望んでいる」と明らかにし、次のように語りました。

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「我が家の棚田の収穫が順調で2期作ができるように、村の行政府が支援してくれるよう望んでいます」

稲が実る季節になると、ムーカンチャイ県の棚田は黄金色に輝きとても美しいのですが、5、6月の棚田に水が入る時期も、巨大な鏡のようで、また特別な美しさがあります。そのため、これらの時期に観光客が急増しています。

2019年12月31日、ベトナム首相はムーカンチャイ県の棚田を含む全国7か所の遺跡を国の特別な遺跡として認定する決定を下しました。

ムーカンチャイ県の棚田を作る人々 - ảnh 2

同県文化室のグエン・ティン・ビン室長は「ラパンタン村にある棚田のほか、同県には7000ヘクタールの棚田がある。ムーカンチャイ県は観光客を誘致するため、棚田の手入れのほか、新米祭り、子どもの成長を祈るガウタウ祭り、矢を放つ祭りなど伝統的な祭りの維持、保存に力を入れている」と明らかにしました。ビン室長は次のように語りました。

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「私たちは持続可能な観光商品を作るため、地元の住民に対し、国の遺跡である棚田の維持、保存の意識を高める宣伝活動を強化しています。また、棚田に関する伝統文化の維持、保存にも尽力しています」

ムーカンチャイ県に住む少数民族モン族の人々の勤勉さと創造力により、美しい棚田が作られました。一度これらの棚田を見たら、誰もが一生忘れることができないでしょう。


 

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