中部高原地帯ティ・グェン地方にあるダラット市は「霧の都市」、あるいは、「松林の都市」、「花の都市」などと呼ばれています。一年中、涼しい気候に恵まれているこの避暑地はベトナムの有名な観光地の一つとして知られています。
ダラット市はベトナムの最大の花の栽培地です。ダラットに足を運ぶ観光客はこの町にある花園の見学を見逃すことはできません。ダラットの花園はダラットの花を収集する最も大きなコレクションと言えます。ここには300種類もの花があり、その中に、バラの花、菊、蘭の花など一年中咲いている花もたくさんあります。伝統的な花の他、ダラットで新たに取り入れられた新しい品種もあります。ダラットの全ての通りやそれぞれの家の軒先や生け垣などでよく花が見かけられます。ホーチミン市からの観光客グェン・ミン・アイン( Nguyen Minh Anh) さんは次のように語りました。
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「ここには多くの花があり、その中で、初めて見る花もあります。最も好きなのは家の生け垣に植えるクライミング ローズを眺めることです。ダラット市の小さい花でさえも独自の美しさを持って
います」
各旅行会社はダッラト市を対象に、様々な観光ツアーを企画しています。観光客が最も好まれているツアーはキャンプ、登山、ハンティング・ツアー、祭り見学ツアーです。ベトトリップ旅行会社のスタッフ グェン・ミン・フォン( Nguyen Minh Phong) さんは次のように語りました。
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「ダラットに足を運ぶ観光客はランビァン山に登ることを望んでいます。彼らは頂上の寒さを体験したいのです。一方、農村部への見学ツアーを予約すれば、地元の住民の花栽培技術、絹の織り方、地酒の造り方を理解することができます。」
一方、ハノイからの観光客であるグェン・トアン・アイン( Nguyen Tuan Anh) さんにとって、最も印象深いことは少数民族クホ族の日常生活を体験するということです。
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「クホ族の文化の祭りを初めて体験できました。私たちは火の周りに集めて、地酒を飲みながら、少数民族の楽器の演奏のし方を学びました。最も好きなのはクホ族の伝統的衣装を身に纏うことです。まるで自分がクホ族の人のように感じられます」
しかし、多くの観光客は旅行会社の観光ツアーを予約せず、自分のやり方で、ダラットを探検します。ダラットを一人で探検しているアメリカ人のリックさんは次のように語りました。
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「この都市の生活は特別なものです。数回にわたり、ダラットを訪れました。明日、一人でバイクに乗って、ダラット一周をします。道に迷う可能性がありますが、新しい物事を発見できることでしょう。」
一度、ダラットに足を運ぶ観光客はこの市を離れる時、高原にあるこの霧の町に忘れがたい印象を持つことでしょう。