創造都市ネットワークは2004年にユネスコが採用したプロジェクトのひとつです。世界各国における文学・映画・音楽・工芸・デザイン・メディアアート・食文化の創造事業7部門に対する理解の促進や部門の発展、相互交流を目的としています。

これに先立ちハノイ市は7月、7部門の幅広い分野に関連があり、同市の多様性と可能性を発揮できるデザイン部門での創造都市ネットワークへの認定申請書類を提出していました。ハノイ市は今後、あらゆる資材や自然条件、最新技術等を用いて創造性の高いデザイン設計を目指します。

今年はハノイ市を含む66都市が新たに認定を受け、認定都市の総数は246都市となりました。現在、全国には140の創造空間があり、その中で、ハノイは60を所有しています。ハノイにある創造空間は美術から造形、ファッション、建築まで多岐に渡っています。ベトナム国立文化芸術研究所のブイ・ホアイ・ソン( Bui Hoai Son) 所長は次のように語りました。

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「ハノイは多くの創造空間があります。歴史や文化の歴史が長いハノイは創造空間の開発に豊富な潜在力を持っています。創造空間の形成は創造国家の形成に前向きな役割を担っています。」

創造デザイン分野において、ハノイは長い歴史を持つだけでなく、世界各国の文化の調和があります。その一例として挙げられるのはユネスコにより世界文化遺産として認定されたハノイのタンロン城跡です。タンロン城跡は長い歴史がある建築物であるだけでなく、歴史、考古学、文化などの分野においても多くの価値を持っています。

その他、ハノイは西洋と東洋の建築様式、古典と現代の建築様式が調和された建築物を保存しています。これらはハノイオペラハウス、ロンビエン橋、ニャッタン橋などです。ハノイ文化スポーツ観光局のトゥ・バン・ドン( To Van Dong) 局長は次のように語りました。

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「ハノイはベトナムの文化の中心地であることから、ハノイの有形無形文化遺産の維持、保存に力を入れています。私達は常に地域と世界レベルの文化イベントを開催しています。2018年、私達はハノイを始め、全国でおよそ160件のイベントを開きました。今年、より多くのイベントを開催する予定です」

近年、ハノイは設計分野に多くのプロジェクトを実施してきました。例えば、ホアンキエム湖周辺にある歩行者天国、現代アートと創造空間ヘリテージスペース、フンフン壁画空間、ハノイの無形文化遺産の点検・保護草案、ベトナムの職業村の真髄プロジェクトなどです。ベトナム職業村連盟のハ・ティ・ビン( Ha Thi Vinh) 副会長は次のように語りました。

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「ベトナムの職業村の真髄プロジェクトがハノイのバッチャン陶器生産村で展開されています。ここには創作キャンプが設置され、職人、アーチスト、美術大学の学生、及び、陶磁器の愛好者が交流する場となっています。ここにはハノイの代表的な職業村を紹介するセンターも開設されました。私達はこのプロジェクトを他の地方でも広める計画があります」

ハノイ市が「創造都市ネットワーク」のメンバーとして認定されたことにより、今後、ハノイの文化創造活動がさらに強化されることでしょう。