(VOVWORLD) -バーベー (Ba Be) 湖はハノイから北へ230キロ離れた所にあるバクカン省バーベー県ナムマウ村に位置し、バーベー国立公園の範囲内に位置しています。
この湖はベトナムで最も大きな山岳湖であり、世界で最も大きな湖100箇所の中の一つです。この湖は独特な地質を持ち、生物多様性の面で豊富です。バーベー湖についてですが、バーベーのバーは1.2.3の3で、ベーは湖ですから、3つの湖という意味になります。バーベー湖は国内唯一の山岳地帯の湖で、面積は約500ヘクタールとなっています。この湖を中心に約7600ヘクタールが国立公 園に指定されています。
海抜およそ150メートルの高所に位置するバーベー湖は2億年前に形成されたといわれます。特殊な地形や鍾乳洞の存在のほか、野生のトラやサルなど約300種の動物・400種以上の植物など生態系の豊さを誇っています。
バーベー湖は新鮮で、涼しい気候に恵まれることから、観光客は一年中訪れることができますが、最も理想的な時期は夏と初春や秋です。バーベー湖を訪れると美しい自然風景を眺めることができるだけでなく、水泳、小船をこぐこと、魚を釣ることができます。アジアセン会社のドン・ミン・クオン社長は次のように語りました。
(テープ)
「バーベー湖はもう何回も訪れましたが、この湖が大好きです。これは山間部における大きな湖で、高い価値があります。この国立公園には多くの大きな樹木があり、観光発展の潜在力が豊富に恵まれています」
バーベー湖の真ん中にはアンマ島とバーグア島が浮かんでいます。そして、湖の周辺にはプオン( Puong) 洞窟、ダウダン滝などがあります。バーベー湖は50種類の淡水魚が生息する地であり、その中には、稀少なものがあります。ハノイからの観光客チャン・タイン・トゥンさんは次のように語りました。
(テープ)
「バーベー湖を訪れた時、最初の印象はここでの風景が手付かずで、幻想的だったことです。湖の周辺にある洞窟は山岳地帯でよく見かける棚田式の鍾乳石があり、とても見事です」
また、バーベー湖を訪れる観光客は焼き魚、焼きエビ、焼きバナナなどこの地方の名物と言える料理を味わうことができます。その他、観光客は湖の周辺に住んでいるテイ族やヌン族の村を訪れ、これらの少数民族の伝統的料理を食べたり、伝統的民謡と舞踊を楽しんだりすることができます。Mr Linhという旅行会社のグエン・タン・リン社長は次のように語りました。
(テープ)
「わが社は地元の人々と連携して、観光サービスを提供しています。私たちは地元にある食材を利用して、観光客に料理をサービスします」
1995年、アメリカで開かれた世界湖沼会議でバーベー湖は世界で保護すべき湖20ヶ所の中の一つと選ばれています。2011年、ユネスコ=国連教育科学文化機関はバーベー湖を「ラムサール条約登録湿地」として認定しました。現在、バーベー湖は国内外の観光客に魅力的な観光スポットとなっています。