近年、ホーチミン市に足を運ぶ観光客は市内の中心地にそびえたつビテクスコ・フィナンシャルタワーに深い印象を抱いています。夜になると、このタワーから発する光は幻想の美しさを放ちます。

2010年10月に竣工した「ビテクスコ・フィナンシャルタワー／Bitexco Financial Tower」の高さは262.5メートルで、ホーチミン市で一番高いビルです。このタワーのデザインはベトナムを代表する蓮の花をイメージしています。そして、ホーチミン市のビジネスとエンターテイメントの中心地にあります。このタワーの建設構想を練り、実施したのはビテクスコ・グループの会長ブ・クアン・ホイ( Vu Quang Hoi) さんです。ホイさんの話をきいてみましょう。

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「私たちが最も満足することは経営活動を行う場であり、文化施設としても活躍できる建築物を建設するということです。この2つの目的を同時に実現するのはとても難しいことです。そのため、私たちは世界の優れた専門家に依頼しました。建設工事を実施したのは韓国人です。このタワーは世界の有名なタワーのような運営が行われています」

竣工された2010年10月、このタワーは世界で110番目の超高層ビルとされました。アメリカの高層ビル・都市居住協議会はこのタワーを世界で最も美しい超高層ビルのトップテンの一つとしています。このタワーのメイン建築家であるアメリカ人のザパタさんは「このタワーは高さを競うためのものではなく、重要なことはこのタワーの建築様式がベトナムならではの独特な美しさを持つということ。このタワーは天高くそびえ立つハスの花のつぼみを模したものである。これは他に見えない独特な建築様式である」と明らかにしました。

地上68階・地下３階建てのビルには50階部分にヘリポート、その下の49階にホーチミン市が見渡せるスカイデッキがあります。このタワーにあるおよそ3万7700平方メートは高級オフィス、１１０００平方メートルはショッピング・エリア、娯楽、サービスエリアです。このタワーの管理スタッフの一人であるドゥ・コック・レ( Do Quoc Le) さんは次のように語りました。

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「このタワーはその高さを誇るだけでなく、ここにあるスカイデッキは世界の多くの国々のガイドブックに記載されています。このタワーの建設を通じて、世界の人々はホーチミン市を始め、ベトナムのことをさらに理解できるようになります。特に、ここに行くと、観光客は49階に位置するスカイデッキから、ホーチミン市の360度を一望できます。このタワーはベトナム人が世界的な高層ビルを建設できたことを示しています」

ホーチミン市のどこから見ても、空高くそびえたつハスの花のつぼみをイメージしたこのタワーが見えます。国の行事や祝日で、ビテクスコタワーはレーザー光線を浴び、美しく華やかになります。近年、このタワーは花火が打ち上げられる場所として利用されています。