北東クアンニン省ハロン湾に足を運ぶ観光客は世界自然遺産の美しさを鑑賞するのは当然ながら、忘れがたい観光ツアーを体験できます。
現場の音
朝早くから、バイチャイ桟橋を出発した遊覧船はバイトゥロン湾にある漁村に向かって走っています。行く途中ではハロン湾内に浮かぶ大小さまざまな奇岩や小島を通ります。漁業体験ツアーに参加した観光客はハロン湾に定住する漁民生活を体験することを望んでいます。Datmoトラベル社のド・ティ・トゥ・ヒェン( Do Thi Thu Hien) 社長は次のように語りました。
(テープ)
「これは地元の漁民の生活を体験する観光ツアーです。このツアーに参加する観光客はハロン湾の美しさを眺められることができるだけでなく、小舟に乗って、魚をとったり、ハロン湾に浮かぶ粗末な家に泊まったりもできます」
遊覧船に乗って4時間後、観光客はブンビェンという漁村に着きます。本土から24キロ離れたところにあるこの漁村は平穏な雰囲気に包まれています。この漁村にはおよそ160人がいて、ハロン湾に住む漁民の伝統的な生活様式が昔のまま保たれています。この漁村が魅力的な観光スポットとなった理由の一つです。村人のディン・ミン・ハン( Dinh Minh Hang) さんは次のように語りました。
(テープ)
「私たちは旅行会社と協力して、漁民が漁獲しながらも、観光活動を運営するため支援しています。これにより、世界遺産のハロン湾に住む漁民はその遺産の利益を受けるようになります。また、これらを通じて、漁民は世界遺産の保護活動と天然資源の保護の重要性を認識できるようになります」
浮き袋を着用した観光客はグループごとに分かれて、小舟に乗って、魚が多い所に向かいます。最初に、漁師は観光客に網のしかけ方を教えます。この作業は簡単に見えますが、器用でないとなかなかできません。その後、漁師たちは小舟で網の周りを一周しながら、魚の注意をひくために音を鳴らします。
そして、正午になる頃、漁師と観光客は網を引っ張りあげて、魚をとります。これが最も面白い作業です。漁師の指導で、観光客は網にかかった魚をとります。誰もが楽しそうです。観光客の一人チャン・ミン・ハー ( Tran Minh Ha) さんは次のように語りました。
(テープ)
「今回の漁獲でたくさんの魚をとりました。魚とりは本当に簡単ではないということが理解できるようになりました。漁獲はいつも順調ではありません。」
昼食はブンビェン漁村の女性が客船で、とったばかりの新鮮な魚で作ります。この体験ツアーは観光客にとって、本当にフレッシュで、忘れがたい体験と判断を呼んでいます。