(VOVWORLD) -ムオンロ地区はイェンバイ省の省都イェンバイ町から西へ80キロ離れたところにあり、北部山岳地帯にある野原としては2番目です。
イェンバイ省ギアロ県ムオンロ地区は肥沃な土壌に恵まれ、豊かな伝統文化があり、様々な少数民族の居住地です。山岳地帯にありながらも、この地区の地形は平らで、野原になっています。
ムオンロ地区はイェンバイ省の省都イェンバイ町から西へ80キロ離れたところにあり、北部山岳地帯にある野原としては2番目です。その他、ムオンロ地区は独特な記録の産地として、観光客を引き付けています。
最も大勢の人が参加する伝統的舞踊スエのパフォーマンス |
ムオンロ地区について言えば、タイ族の伝統的舞踊スエを抜きにして語ることはできません。この地区を訪れると観光客だれもがスエを楽しんでいます。
2013年9月29日、ムオンロ地区で、ベトナムの記録として認定された「最も大勢の人が参加する伝統的舞踊スエのパフォーマンス」が開かれました。このスエのパフォーマンスには2013人の芸人、アーチストが参加し、45分間たっぷり公演します。タイ族の古いスエの研究、復活に取り組んでいる芸人ロ・バン・ビェンさんは次のように語りました。
(テープ)V6 1-7/10 KPVN LO VAN BIEN
「このパフォーマンスに参加できたこと、嬉しく思っています。特に、タイ族の大勢の芸人と人々はこのパフォーマンスが大好きです。これはタイ族の伝統的舞踊であることから、大切にしています」
そして、2008年、イェンバイ省ギアロ県に住むタイ族出身の人々はベトナムギネスブックに記載されたものがあります。そのおこわは重さが1.3トンあり、丸い竹ザルにのせられています。このおこわを作るためにはタイ族の200の世帯は共に3百のなべを使って、おこわを炊きました。
おこわ1.3トン |
タイ族のおこわはタイ語で「カウカム」という五色のおこわです。このおこわは色々な山菜と木々の根から取った出し汁に浸して、着色しています。ムオンロ地区の人々はこのおこわを5枚の花びらを持つバン( Ban) という花の形で並べます。
五色おこわにある赤は渇望を、紫色は肥沃な土壌を、黄色は豊かさ、緑のおこわは北西部の森林、白は一途の愛を表わします。このおこわを通して、タイ族は幸福で豊かな生活への希望を示しています。ギアロ町ギアアン村に住むディウ・ティ・シエン( Dieu Thi Sieng)さんは次のように語りました。
(テープ)
「五色のおこわを通じて、タイ族の人々は幸福で、豊かな生活への願いを込めています」
ベトナムで最大の「ケン」 |
ムオンロ地区に住むタイ族にとって、横笛「ケン」(Khen)は愛を示す楽器として、民謡や舞踊の公演に欠かせないものです。タイ族の横笛「ケン」は、14本の竹からなります。
横笛「ケン」を顕彰するため、2017年に開かれたムオンロ地区の文化観光週間というイベントで、ギアロ町は高さ2メートル、幅5メートルのベトナムで最大の「ケン」を創りました。特に、この「ケン」は象徴的なものではなく、5人の吹奏者が同時に、この横笛を吹くということです。
ギアロ町人民委員会のホアン・ティ・ホン・ハイン副委員長はこれまでムオンロ地区は多くの記録を作成したことは観光客を誘致するだけでなく、地元の伝統的文化の維持、保存に寄与していると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは地元の伝統的文化や観光発展の潜在力のピーアールを強化し、ムオンロ地区をイェンバイ省の重点的観光地にすることを望んでいます」
ムオンロ地区の記録を確定することにより、地元の人々は故郷への愛を深め、この地区を豊かにすることに取り組むことでしょう。