HIV感染者の信頼にたるハノイ市女性健康保護クラブ
この10年間、ハノイ市内のホアン・マイ郡医療センター・リン・ダム診療所にあるハノイ市女性健康保護クラブは女性のHIV感染者、エイズ患者の信頼にたる場所として存在しています。このクラブに参加した多くの女性たちは、自信を持って生活の困難克服に取り組んできました。
ホアン・マイ郡ビン・フン市に住むレ・ホア・ミさん、31歳はHIV感染者ですが、この8年間、クラブの宣伝員として活躍しています。ミさんにとって、クラブはまるで第2の家のようです。彼女は24歳の時、麻薬常用者の夫からHIVを感染しました。その時、自分がHIV感染者になったことを知り、恐怖と不安を感じました。さらに、死にたいと思う時もありました。しかし、ハノイ市女性健康保護クラブに参加して、クラブのメンバーから治療と健康保護のコンサルティング、特に、分かち合いのアドバイスを受けてから、ストレスを解消し、病気と付き合う気持ちになり、より前向きに生きるようになりました。
(テープ)
「当初、私は何も知らなくて、怖かったです。皆さんと話し合うと偏見や差別されるのではないかと心配していました。しかし、クラブの人々の親切な態度でもてなされました。クラブに参加してから、色々なコンサルティングを受け、自身を持てるようになりました。現在、私は、HIV感染防止対策に関する宣伝啓蒙活動を担当しています。」
現在、ハノイ市女性健康保護クラブは、ミさんのようの宣伝員30人がいます。その中の一人であるレ・トゥ・チュウさんは「クラブの発足当初、色んな困難にありました。HIV感染者は偏見、差別を受ける恐れがあったため、参加者数は大変少なかったです。しかし、クラブのメンバーらは新規メンバーに対して積極的なアプローチを行い、家庭内と社会でのHIV感染予防対策を教えました。これにより、クラブにはHIV感染者20人に上りました。HIV感染者はそれぞれの
境遇がありますが、人々の同感と分かち合いを必要としている類似点を持っています。ですから、宣伝員はHIV感染者の社会復帰に対する重要な役割を果たしています。チュウさんは次のように語りました。
(テープ)
「HIV感染者に対して、宣伝員は、親近感を示しており、気持ちを分かち合わなければ
なりません。この場合は、彼らに共感しあうのが重要です。差別や偏見をもたずに、信頼感を作り出す必要があります。感染者の信頼を得れば、分かち合うことは楽で巣。ここに近づくためには、時間がかかります。」
クラブの主任グェン・ティ・ハーさんは「HIV・エイズ感染予防対策活動を効果的に行なうる為に、同クラブは治療方法や栄養補給、HIV感染者への抗レトロウイルス薬ARVの導入など具体的な宣伝内容、或いは、HIV・エイズに対する人々の認識や考え方の変革、恵まれない女性への分かち合いなどの宣伝を行なっている」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「HIV感染者の女性たちは、コンサルティングや相談を受けてから、よりオープンな態度で話し合えるようになります。さらに、抗レトロウイルス薬ARV で治療されると、彼らの生存は長くなり、普通の人と同じように、楽しい生活を送れることが出来ます。これは、HIV感染者に対する効果的な治療方法の一つです。」
毎年、ハノイ市女性健康保護クラブは、市内に住む女性を対象に診療治療や、
HIV検査などを行なっています。多くのHIV感染者は同クラブの援助を受けて、職業訓練や融資を受けています。