2013年に、ベトナム保健省は「中央病院の過密状態を緩和させるため、サテライトクリニックの役割を果たす」プロジェクトを実現してから、素晴らしい成果を収めてきました。南部各省におけるサテライトクリニックは患者の需要に応えています。
実際、サテライトクリニックの役割を果たすプロジェクトの目的は人材育成、専門病院や中央病院から省レベル病院への効果的な技術移転を目指すことです。
同プロジェクトが実施されて以来、サテライトクリニックから中央病院への患者の割合は減りました。それだけでなく、サテライトクリニックは難しい技術ケースを成功させています。例えば、カインホア省総合病院は心臓弁不全の手術34例を実現させました。特に、最近、同病院は左心房粘液腫の患者への救急手術を成功させました。カインホア省総合病院のグェン・バン・サン院長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「私たちは、省内に住む心臓病の患者に診療治療を行なうだけでなく、周辺各省の患者を受け入れています。特に、私たちは、その場に応じて救急患者への手術を実現するようにしました。現在、我が病院は心臓病の手術だけでなく、腫瘍や整形外科などの手術も出来ます。」
その一方で、これまでに、「中央病院の過密状態を緩和させるため、サテライトクリニックの役割を果たす」プロジェクトは、経費や人事不足に関する幾つかの問題点が出ています。
南部では、7つの核病院が10の省と市における15のサテライトクリニックに技術移転を行ってきました。平均して1つの核病院は2~3のサテライトクリニックに技術移転を負担します。その原因は、これらのサテライトクリニックは地方行政から経費を受けていなかったということです。サテライトクリニックが経費を受けられないと、それなりの設備や機械を購入できないからです。ホーチミン整形外科専門病院・総合計画室のボ・クアン・ニャット・ナム副室長は次のように語りました。
(テープ)
「我が病院が直面している試練の一つは経費の解決とサテライトクリニックからの客観的理由ということです。2016~2020年期に、我が病院は手術の相談、あるいは超難手術に直接参加するなどのことを通して、サテライトクリニックを助け続けます。」
人事や医療設備、機械の不足、患者数が少ない過ぎた事は技術移転は実際に行われなくなったのです。この問題について、保健省・診療治療局のルオン・ゴック・ケ局長は「近日中に、保健省は、核病院とサテライトクリニックに専門的技術の移転、サテライトクリニックへの情報技術応用と人事増加を推進する」と明らかにし、次のように語っています。
(テープ)
「今年中、ハノイ心臓病院は核病院に、他の省の5つの専門病院と総合病院はサテライトクリニックに指定されます。これにより、全国には、15の核病院と52のサテライトクリニックができます。」
保健省の報告によりますと、これまでに、14の核病院が48のサテライトクリニックに心臓、整形外科、腫瘍、小児科、 産科 に関する技術転換という任務を託されました。幾つかのサテライトクリニックは核病院から転換された医療先端技術を主体的に扱うようになっています。これは中央病院の過密緩和に寄与する事でしょう。