(VOVWORLD) -南部ビンズオン省の陶磁器製造業は、およそ200年の歴史を誇り、国の無形文化遺産として認められています。しかし、この職業は、国際社会への参入時期の中で、多くの困難と試練に直面しています。
こうした状況を前に、陶磁器製造業者たちは、この伝統的職業の維持に取り組んでいます。
トゥザウモット市トゥオンビンヒエップ区に住む十数世帯が、土製素焼きの壺や甕、の製造に従事しています。陶磁器製造業者であるブイ・バン・ザンさんによりますと、以前、壺や甕などは愛用されたので、卸売り業者たちは、工房まで買いに行きくほど、売れ行きは好調だったようです。しかし、ここ数年間、工房主は、消費先を主体的に探さなければなりませんでした。消費者の要求に応えるため、陶磁器製造業者は、陶磁器製品のデザインや釉薬などを変えなければなりません。
ザンさんは次のように語りました。
(テープ)
「他の職業と比べ、陶磁器製造業は収入が低いです。でも、私たちは、この仕事を維持してゆきたいです。3世代にわたって、この仕事をする家族もありますよ。」
ところで、ビンズオン省の陶磁器製品は、壺、甕、鍋、茶器セット、茶碗など様々なものがあります。現在、同省にあるおよそ300カ所の陶磁器工房は、毎年、約1億3千万点ないし1億5千万点の陶磁器製品を出荷しています。その他、ビンズオン省の陶磁器製品は、欧州やアメリカなど厳しい市場に輸出されるようになっています。ビンズオン省の行政当局はこの陶磁器製造業を維持する傍ら、環境汚染対策についても考えています。
ビンズオン省陶磁器協会のリ・ゴック・バック会長は「地元の行政当局は、密集地に設置されている工房を移転させる一方、薪の代わりに電気やガスの使用を求めている」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、広い敷地内に陶磁器の工房を集めることを提案しました。これらの工房は、環境にやさしい設計で建設されることになります。工房主は、工房の建設費が足りない場合、長期の低金利で借り入れることが出来ます。」
ビンズオン省での陶磁器製造業が直面している問題は、労働者不足です。というのは、この仕事は、労働者の手先の器用さと創造性が求められるからです。そいうことで、陶磁器製造の職業をスタートアップに選ぶ若い労働者の数が少なかったです。工房主であるレ・チュン・ハイさんは、「新しい労働者を育成するに際しては、理論を教える傍ら、工房で、実際に仕事を訓練させることは重要である」と述べました。
ビンズオン省での陶磁器を製造する仕事は、様々な浮き沈みを経てきましたが、同省の文化的価値と経済的高い価値をもたらしています。地元の行政当局は、この職業を維持、発展させるためのプロジェクトや計画を早めに実施する必要があると職人たちから期待されています。