ティエンハウ寺

民間信仰でありつつも、この数百年間にわたり、この信仰は、東南部地域における大規模な祭りの一つであり、ビンズオン省ならではの独特な文化を持つ儀式となっています。

ティエンハウ寺祭り実行委員会のブオン・ビン・タン委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「現在、ティエンハウ寺祭りは、南部に住む華僑の人々だけでなく、民間の祭りとなっています。大勢のベトナム人たちは、この祭りに参加しますよ。」

実際、この数年間、数十万人の参拝者がティエンハウ寺に行き、健康や、幸福、円満な生活、経営活動の順調などを祈願しています。一人の参拝者の話です。

(テープ)

「毎年のティエンハウ寺祭りになると、私は、ティエンハウ寺を参拝しに行きます。行くたびに、心地よく感じるんですよ。」

ティエンハウ寺祭りへの多くの参拝者を誘致する為、ビンズオン省の行政当局と住民たちは、よそから来た参拝者に対し「無料」サービスを提供しています。先ほどのティエンハウ寺祭り実行委員会のブオン・ビン・タン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「参拝者には、線香や、飲み物、食べ物などを無料で配っています。これは、よそから来てくれた人々に対する現地住民の暖かいもてなしの気持ちですよ。」

ところで、ティエンハウ寺祭りのメイン活動の一つは、女神ティエンハウの神輿を担ぐ儀式です。旧暦1月15日の15時過ぎになると、神輿行列が始まります。

ティエンハウ寺から、神輿行列が前列にして、後列には獅子舞団や花車、及び歩行者たちが続いています。ティエンハウ寺の近くに住むある人の話をお聴きください。

(テープ)

「ティエンハウ寺の周辺に住む人々は、ティエンハウ神様を崇めていますので、誰もが経営が順調で、幸せな生活を送っています。ティエンハウ寺を祀る信仰は、元々中国人の習慣でしたが、私たちのようなベトナム人もティエンハウ女神様を祀っていますよ。」

ティエンハウ寺祭りは、南部の人々にとって春の祭りであり、独特な文化的活動の存在です。