モン族の独立記念

(VOVWORLD) - ベトナム北部山岳地帯ソンラ省に居住している少数民族モン族は、9月2日の独立記念日にあたり、同省のモクチヤウ県モクチヤウ町に集まり、独立記念を楽しむ習慣があります。
モン族の独立記念 - ảnh 1独立記念行事へ向かっている人たち

モン族の長老者によりますと、ホーチミン主席が1945年9月2日に独立宣言を読み上げてから、モン族の人々は、9月2日を1年で一番重要な日とみなしています。この日にあたり、モクチヤウ町で、ほとんどの家はベトナムの国旗「金星紅旗」を掛けます。また、モン族の人々は夜遅くまで、民間の遊びや、民謡を歌ったり踊ったり、お喋りなどをしていて、お祭りの雰囲気の中で楽しいひと時を過ごします。ソンラ省文化スポーツ観光局のダン・ヴァン・フンさんは次のように語りました。

(テープ)

「9月2日はベトナムの人々にとって重要な日ですが、モン族にとっては、記念日を祝うイベントは1年で最も重要な行事です。モン族の人々は、その日が来る数週間前あら、独立記念日を迎えるための準備を始めます。そして、その日、周辺の人たちの大勢はモクチヤウ町へ出かけイベントを楽します。国の民族解放事業を導いたホーチミン主席と党の恩を思い出しながら、歌ったり、踊ったりします。」

独立記念日を祝うモン族のこの行事は、8月29日から9月2日まで行われるのが一般的ですが、地元の人々が最も多く参加する日は9月1日です。行事に参加するときは、最も美しい衣服を着ます。色とりどりの民族衣装と、国旗「金星紅旗」の赤が町に溢れる風景は印象的です。そして、モン族は音楽が好きな民族ですから、だれもが、自分の得意な楽器を持ち寄って、どこでも奏でる用意があります。こうした行事は、よく色と音の祭りと言われています。

モン族の独立記念 - ảnh 2 少数民族の民謡

こうした行事は有名になっているので、周辺の人々だけでなく、遠くからも多くの人がやって来ます。モクチヤウ町から西へ250キロ以上離れたところにあるディエンビエン省からは、ヴィ・ア・ハオさんの家族全員が来て、独立記念行事を楽しみました。ハオさんは次のように話しました。

(テープ)

「とても楽しかったです。モクチヤウ町で、モン族の独立記念行事を楽しむのは今回が初めてです。私の故郷はこのような行事がありません。」

一方、モクチャウ町から300キロ離れたところにあるライチャウ省に住むザン・ティ・ティックさんは次のように話しました。

(テープ)

「今日、着ている服はお正月に自分で作ったんです。今日の行事のために、初めて着ましたよ。」

独立記念行事で、お餅つき、炊飯コンテスト、コンというボール投げなどモン族の伝統的な遊びが行われるほか、モン族の伝統料理や農具を売るブースも設けられます。この行事は元々モクチャウ県のモン族のイベントでしたが、その後、周辺の他の民族、及び、他の地方に住むモン族の多くの人々も楽しみに来ています。これにより、独立記念行事は山岳地帯に住む少数民族の重要なイベントとなっています。ホアビン省から来たムオン族の一人ブイ・ヴァン・タンさんは次のように話しました。

(テープ)

「独立記念行事で、他の民族の人々と、民間遊戯を遊び楽しんでだり、交流したりすることができてうれしく思います。ここの独立記念行事は、一番楽しいイベントでしょう。」

一方、ライチャウ省に住むザオ族のリュー・マイさんは次のように話しました。

(テープ)

「モン族の人々が大きな独立記念行事を行うことを聞いて行くことにしました。独立記念日はベトナムに住む全ての民族にとって重要な日ですから。この行事に来て、他の民族と多くの活発な活動に参加することができてうれしく思います。」

モクチャウ町で独立記念行事が行われてから40年以上経ちましたが、規模が徐々に大きくなっており、山岳地帯の少数民族にとって最も重要な行事の一つとなっています。

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