イベントの開幕式典
去る4月中旬に、ハノイ郊外ソンタイ町にあるベトナム各民族の文化観光村で、ベトナム各民族の文化の日というイベントが開催されました。これまで、8回にわたり、ベトナム各民族の文化の日は各民族が交流しあったり、伝統的祭りを再現する祭りとなっています。
サンチャイ族の文化空間において、祈祷師とサンチャイ族の人々は国の無形文化遺産である豊作を祈願する踊りを再現しました。この活動は今年のメインイベントとなりました。
賑やかな雰囲気の中で、全国各地の少数民族を代表する数百人の長老、村長、職人が一同に顔を合わせ、自らの民族の伝統的文化を紹介しました。エデ族の成人式、ザオ族の長寿を祝う祭りなどはそれぞれ独自性を持っており、鑑賞者を魅了しました。鑑賞者の一人であるグェン・タン・タムさんは次のように明らかにしています。
(テープ)
「これらの活動を通して、私たちはベトナムに住んでいる各民族の独特な文化の価値を深く理解するようになりました。各民族が自らの文化の独自性を維持、活躍してゆくよう期待しています。このことは、ベトナム文化の多様性に寄与することでしょう。」
これを機に、民族芸術の公演、民間遊戯、食文化の紹介など様々な活動が行われました。北部ホアビン省に住むムオン族のブイ・ラン・フォンさんは次のように語っています。
(テープ)
「今回、私たちはムオン族の独特な文化品物を紹介したいです。これは銅鑼、手織物、民間遊戯、そして食べ物などです。この催しを通して、各民族がより身近に感じ、それぞれの文化の独自性を紹介し合ったりするようになりました。」
2009年以来、毎年行われるベトナム各民族の文化の日というイベントに参加した国内外の観光客は、ベトナムに共存している54民族の人々が団結して、国の建設に力を尽くしていることを理解するようになることでしょう。
ベトナム各民族の文化観光村の管理委員会のラム・バン・カン副委員長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「私たちは、各民族の人々が多くの活動に参加できるように、常に有利な条件を作り出してあげます。彼らは自分の民族の活動に参加するだけでなく、 他の民族の人々と交流し合ったり、共同で文芸公演に参加したりするからです。」
ベトナム各民族の文化の日は、伝統的文化の維持と発揮、各民族の精神的生活の豊富に寄与してゆく有意義なチャンスとなることでしょう。