母国ベトナムに思いをはせる国外在留ベトナム人

南部完全解放祖国統一してから40年が経った現在、母国ベトナムに帰国して、事業活動を行う国外在留ベトナム人が日増しに増えています。母国への送金額や国外在留ベトナム人が出資する企業の数も年ごとに増加しています。これは母国ベトナムに対する国外在留ベトナム人の気持ちの表れと言えます。

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国外在留ベトナム人はクチ地下トンネルを見学している

2015年、世界各国に在留している多くのベトナム人はベトナム南部完全解放祖国統一40周年を記念するため、ベトナムに一時帰国しました。彼らは母国への思いをはせる気持ちを持って帰国しました。

共同体の困難を分かち合う気持ち

ベトナム戦争が終結してから、デビッド・ズオンさんの一家はアメリカに定住し、廃棄物の経営で生計を立てました。当初、彼の家族の資産は中古のトラックだけでしたが、現在、ズオンさんが設立したカリフォルニア・ウエスト・ソルーション社はアメリカの廃棄物処理分野に事業活動をしているアメリカの一流企業100社の中の第37位に立っています。現在、ズオンさんの会社はフィリピン、中国、および、ベトナムに工場があります。これらの工場はいずれもアメリカの最も近代的な技術で廃棄処理をしています。経営で成功したズオンさんはベトナムで様々な慈善活動を実施しています。困難な生活を送った体験をもつズオンさんは母国ベトナムや助け合い精神、団結精神を重視しています。ズオンさんの話です。

(テープ)

「ベトナムで設立した会社の収益の一部は共同体へ支援するためにまわしています。社会の困難解決は共通の任務で、一人一人が力を合わせ、その困難を解決し、すべての人々の生活水準を向上させることができるからです」

共同体の利益のため、1975年以来ベトナムに帰国したフランス在留ベトナム人グェン・バン・コン( Nguyen Van Cong) さんはホーチミン市に20階建て以上の高層ビル7棟を建設しました。定年退職してからこの10年、コンさんは国外在留ベトナム人の技術者数人と共に、南部の各地方にある丸木橋をコンクリートの橋に建設するため、各地に赴きました。自分が調達した資金により、コンさんのグループはこれまで南部メコンデルタでおよそ200本の橋を建設してきました。今後、コンさんは北部に行き、コンクリート橋を建設してゆく予定です。コンさんは次のように語りました。

(テープ)

「私たちはベトナムの同胞、故郷を支援します。新しい橋ができるとその周辺に住む人々だれもが嬉しいです。ベトナム人の75%は農村部に住んでいるので、農村部の人々が最も望むものを助けたいのです。これは人々の行き来を便利にするため全力を尽くしています」

愛国心を育む

ホーチミン主席の呼びかけに従って、タイ在留多くのベトナム人は帰国しました。これらの人々は国の建設発展事業に寄与しています。20年前に帰国したファン・ティ・フォンさんは水産物を養殖しているバンミンAB社の会長を務めています。フォンさんは常に子供たちに対し、母国ベトナムへ思いをはせるように教育しています。経営活動を行うかたわら、フォンさんはラオスとタイ在留ベトナム人との連絡を取っています。フォンさんは国外在留ベトナム人が共産党と政府の政策を理解した上で、母国に安心して投資するための懸け橋となってきました。フォンさんの話です。

(テープ)

「タイ在留ベトナム人は高い愛国心を持っています。かつての民族独立を勝ち取る闘争において、彼らは物心両面において、母国ベトナムを支援しました。今日も、彼らは母国ベトナムに思いをはせて、さらに母国に貢献することを望んでいます」

国外在留ベトナム人の大部分は母国ベトナムを遠く離れて暮らしていますが、いつも愛国心をもって、母国に思いをはせています。

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