烈士の身元確認に近代的な技術を導入

(VOVWORLD) -労働傷病軍人社会事業省の統計によりますと、2017年末現在、30万以上の烈士の遺骨が全国各地の墓地に埋葬されています。しかし、いまだ約20万の烈士の遺骨は情報不足のため、見つかっていません。そこで、烈士の身元確認への近代的な技術導入は、重要な役割を果たすと評価されています。
烈士の身元確認に近代的な技術を導入 - ảnh 1 無縁戦没者の遺骨の DNA鑑定=qdnd.vn

数十万世帯の烈士の遺族は、その身元や、安置されている場所を把握したい気持ちであります。専門家によりますと、一卵性双生児を除いて、すべての人のDNAは、人体の各細胞に含まれ、その遺伝子情報は各個人に固有のものとなっています。そこで、DNAを特殊なカードに保存することは完璧な身元確認の手段であると評価されています。無縁戦没者の遺骨と遺族のDNAを採取、分析、データベース化し、DNA鑑定サービスを実現させるということです。このデータで、医者や科学者は、家族の血縁関係を分析することができるからです。

 GENTIS遺伝子分析サービス株式会社のゴ・ドック・フォン社長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「DNAカードは所有者の血縁関係を確定するための重要なものです。さらに、このカードは、自分の合法的権利を保護したり、または、不慮の事故に遭った時に、本人の身元を確認できるからです。」

幾つかの先進諸国では、数十年前にDNA鑑定で無縁戦没者の遺骨確定が行われました。ベトナムでは、GENTIS遺伝子分析サービス株式会社は、先進的な技術を利用して、無縁戦没者の遺骨確定、遺伝子分析のサービスを供給する初の会社となっています。同社のサービスを利用して、無縁戦没者であった親戚との血縁関係を確定できたというお客さんの話です。

(テープ)

「我が家は、遺伝子分析サービス株式会社に烈士である親戚の身元確認を求めるため、DNAなどのサンプルの採取、分析をしてもらいました。そのお陰で、親戚の身元が確認されるようになりました。その親戚の遺骨を家族の墓場に移送させました。」

2017年に、全国で、2368体の烈士の遺骨を収集しました。それらの烈士の身元を確認するためには、様々な証拠に頼る必要があります。バイオテクノロジー研究所の所長によりますと、毎年、同研究所は、遺伝子鑑定を求めるため、約1300の遺骨のサンプルを受けていますが、2017年に、400あまりのサンプルの身元確認を完成しました。

情報通信省は労働傷病軍人社会事業省、及び国防省と連携して、烈士の情報を数値化しました。また、2017年末に、ベトナムソフトウェア・デジタルコンテンツ産業研究所は、烈士の情報に関するウエブサイトを開始しました。このウエブサイトは、情報処理時間の短縮や、データの基準化、烈士に関する情報の模索の迅速化などに役立っています。

一方、労働傷病軍人社会事業省のダオ・ゴック・ズン大臣は、次のように明らかにしています。

(テープ)

「烈士の遺骨の捜索と収集に有利な条件を作り出すために、近日中に、DNAバンクを設立する予定です。現在、私たちは、その計画に向けて、必要な段取りをしています。」

バイオの専門家によりますと、烈士とその親戚のDNAに関するデータベースを作った上で、烈士の身元を容易に確認できるように、DNAサンプルの収集を呼びかける国家プログラムが必要とされます。

今後も、ベトナムソフトウェア・デジタルコンテンツ産業研究所は、国防省、労働傷病軍人社会事業省などと連携して、烈士の墓地に関するデータべースを完備させ、情報統合を継続することになります。

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