献血しあう村

中部クアン・ガイ(QuangNgai)省のある村では、困難に直面する家庭があった時、村人たちは力を合わせて、その家庭を助け合っています。特に、重病にさらされて、血液を必要とする人がいれば、みんな自発的に献血をします。というのは、彼らは血液不足原因で亡くなることを残念に思うからです。その献血を助けある村は、トウ・ギア(TuNghia)県のフォン・リ・タイ(PhuongLyTay)村です。村人のチャン・ティ・ビンさんは5年前産後の大量出血で危険にさらされました。夜中に、フォン・リ・タイ村の人々は、バイクやタクシーを呼び、およそ15キロ離れた場所の総合病院へ、ビンさんの献血のために行きました。病院に着き、皆は血液検査を順番に受けました。しかし、ビンさんと同じB型の人は3人だけでした。やがて、ビンさんの命が助かることを知ったあと、彼らは家に戻りはじめました。

ビンさんが輸血を受けた血液2リットルのうち1,5リットルは村人から献血されたものでした。3人の血液提供者の一人であるレ・ティ・ムオンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「私は200mlの献血をしたあと、家に戻りました。でも、病人がさらに血液を必要としていると病院から電話があったので、また慌てて病院へかけつけました。」

あれから5年が経ちましたが、ビンさんはその時のことが忘れられません。適切な輸血のお陰で、彼女を救うことができました。ビンさんは「家庭のため、村人のために暮らし働いている。といのは自分の体と生活の一部は村人との分かち合いによるものだ。」と明らかにしました。ビンさんは次のように語りました。

(テープ)

「一生、村人の恩を忘れません。他人様の血液をもらって元気になったこと、本当に感動しました。」

フォン・リ・タイ村の村人は、親戚でなくても、同じ村に共存する全ての人々は大家族のようだと考えています。重病になった人、特に血液を必要とする人がいれば、村人は献血をしに行きます。何度かにわたって献血をしたことがあるチャン・バン・トイさんは次のように語りました。

(テープ)

「自分が少し献血したあと、3~5日は疲労気味でしたが、飲べたあと、再び元気になりました。でも、病気の人は血液不足が原因で亡くなったら私自身が後悔すると思うのです。」

フォン・リ・タイ村の素晴らしい行いは、この数年間にわたって続けられています。91歳のチュオン・ビクお爺さんは「この地の人々は、恩返しということではなく、人間同士のために支援し合う。授受しあった血液は村人の団結を強めてきた。」と述べ、次のように語りました。

(テープ)

「最も貴重なのは、人々を支援することと支援を受けることです。一秒でも、一日でも良いので、皆が助け合ってもらいたいです。」

フォン・リ・タイ村の村人の日常生活での良い行いはこの村だけではなく、ベトナムの多くの村々においても、人間関係のいい感情となっています。

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