社会保障の確保に努力するムオンネ県

(VOVWORLD) -ベトナム西北地方ディエンビエン(Dien Bien)省ムオンネ(Muong Nhe)県は、全国における最も貧しい62県の一つとなっています。この間、中央と地方行政当局の関心を受け、貧困解消作業は、好転し、住民の物心両面での生活が改善されつつあります。
社会保障の確保に努力するムオンネ県 - ảnh 1   ムオンネ(Muong Nhe)県の光景

ムオンネ県はディエンビエン市から西北へ約200km離れた所にあり、11の村と110の集落があります。住民は、主にモン(Mong)族、ハニ(Ha Nhi)族、タイ(Thai)族です。僻地に位置し、交通が不便で、特に潜在力と強みもないので、ムオンネ県の経済は発展が遅れているという現状にあります。

こうした状況を前に、この数年間、ムオンネ県では、複数の経済社会発展計画が展開されてきました。特に、2012年1月に実施されたムオンネ県における「人口調整・安定化、経済社会発展、国防安全保障」に関するプロジェクト、略称「プロジェクト79号」は、この少数民族居住地に前向きな影響を及ぼしました。

ムオンネ県人民委員会のブイ・バン・グエン委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「プロジェクト79号を実現してから、現地での安全保障と政治的安定が確保され、住民は安定した生活を送り、生産用地を手に入れられるようになりました。特に貧困な状態にある家族は、住宅の建設や、家禽、果樹などが補助されました。」

その一方で、ムオンネ県は、農業・林業の奨励プロジェクトの実施や職業訓練などを促すと共に、交通と情報のインフラ開発を優先的に実施しています。

ムオンネ県ナムケ(NamKe)村ナムケ2号集落在住のモン族のスン・ア・コアさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「以前、我が家の生活は大変でしたよ。そこで、経済発展を遂げるために、行政当局から植物のタネ、子牛などをもらいました。そのお陰で、現在の生活は前よりかなり楽になってきましたよ。」

社会保障の確保に努力するムオンネ県 - ảnh 2  ムオンネ(Muong Nhe)県の文化会館

この10年間、ムオンネ県は、7000人の労働者に仕事を斡旋してきました。現在、およそ500人が毎月、社会扶助を支給されています。4万3千人あまりが医療保険に加入しています。生活用水の利用率は76%を超えています。これまでに、多くの家庭は、経済発展を遂げました。

 ナムケ村フィエンバイ(PhiengVai)集落のタイ族であるロ・バン・バンさんは次のように語りました。

(テープ)

「多くの家庭は、豚や牛、水牛の飼育で、年平均数千万ドンの収益を得ています。フィエンバイ集落在住の私たちは、オレンジの栽培、養豚を行うに際して、行政当局から、植物保護薬、予防接種などを補助されました。現在、我が家は、農作業、魚の養殖、水牛の飼育、ジャックフルーツやマンゴーの栽培を行っています。県内には、2箇所だけがハリネズミの飼育をしていますが、我が家は20匹のハリネズミを飼っていますよ。」

ムオンネ県は、社会保障の確保、住民生活の改善に向けた複数の政策と方策を足並みをそろえて実現してきました。その結果、貧困家庭の割合は2015年の74%から、現在の59%に低下しています。文化、社会が前向きに変更し、教育と医療事業の品質が高まっています。今後、ムオンネ県は、あらゆる適切な補助措置で経済成長と社会保障を両立させて、実現する方針です。

ご感想

他の情報