自閉症の社会復帰を目指して



自閉症の社会復帰を目指して - ảnh 1
自閉症子ども向けのクラス=N.C.T



国連は毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」と定めています。これは、自閉症への各国の関心を呼びかけることが狙いです。ベトナムでは、自閉症の人は生活の面で多くの困難に直面しています。そこで、彼らは、社会全体の関心を集めています。

ホーチミン市第1区に住むレ・ラン・アインさんには2歳未満になる長女が自閉症と診断されました。当初、ラン・アインさんは子どもが自閉症になった原因は母親の愛情不足のためだと思っていました。その後、自閉症が社会性の障害や他者とのコミュニケーション能力の障害が生じたり、こだわりが強くなる神経発生的障害の一つであることを理解できるようになりました。ラン・アインさんは「この15年間、子どもを助ける為に様々な困難を克服した」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「たくさんの困難があったよ。当初は、自分自身の痛み、やがて周りの人々の偏見を乗り越えたことです。子どもに自閉症が現れたのは親の育て方が悪いからと思う人もたくさんいましたよ。」

子どもの自閉症を早期に発見したことは、その子どもの社会への早期復帰につながります。現在、ベトナムでは自閉症の治療薬はまだ開発されていません。それに、自閉症の人への治療には多くの困難があります。自閉症との戦いは長引いており、難航しています。ゲアン省ビン市のミンアン特別教育センターのブ・タン・ダオセンター長は次のように語っています。

(テープ)

「ゲアン省では、自閉症の人はおよそ3千人がいます。その中に、困難な状態の子どもがたくさんいます。自閉症の困難さは生涯に渡って続く発達障害ですから。」

一方、北部クアンニン省ハロン市の自閉症の子どもを持つ親のクラブが2015年4月に設立されて以来、まるで、自閉症の子どもを持つ家庭の共同の家のようになり、各家庭の連携を深め、自閉症の改善を助けてきました。

自閉症の子どもがいることをきっかけにホーチミン市ビンタイン区に住むファム・キム・タムさんは自閉症の子ども向けの療育学校を設立することにしました。彼女は、これらの子どもが効果的な治療方法を受けることや、自閉症の早期発見を手解きする資料が幅広く普及されるよう期待するからです。

自閉症の子どもを持つ親のクラブと自閉症の子ども向けの療育学校に参加する母親たちは、よい治療法方や知識を身につけることが出来ます。こうしたモデルは、自閉症の子どもたちがもっと良好な治療を受け、社会に早期に復帰できることに役立っています。

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