鉄製漁船の建造を奨励する

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鉄製漁船

かなり前から全国の漁民にとって近代的な設備を装備した専門的漁獲グループの発足及び鉄製漁船の建造は夢となっていました。その夢が徐々に現実化されつつあります。政府と関連各機関は漁民への補助政策を実現しています。その中でも、遠洋漁業の質的向上を目指すため、鉄製漁船の建造が補助されることもあります。

現在、ベトナム全国では、およそ2万8千7百50隻の漁船が沖合いで操業をしていますが、その99%は木造の漁船です。実際、木造漁船は水産物の近代的な保存設備の導入に多大な困難があるだけでなく、遠い漁場で操業する高いリスクに直面することもあります。

交通運輸省のディン・ラ・タン大臣は次のように語りました。

(テープ)

「木造漁船は頑丈ではないので、鉄製漁船に転換しなければなりません。しかし、各世代の漁民らは木造漁船に馴染んでいるため、漁民に働きかける必要があります。鉄製漁船は従来の漁獲慣習に相応しい様に設計されなければなりません」

政府の5月の月例会議で、グェン・タン・ズン首相は政府閣僚に対し鉄製漁船建造を行なう漁民を対象に低金利融資を検討するよう求めました。特に、銀行は近日中に、漁民に対し3%の金利で10年以内に、返済1年猶予の融資を行うことを検討します。ドン・ア銀行取締役のカオ・シ・キエム議長は次のように語りました。

(テープ)

「大型漁船建造への補助は政府の正しくて適宜な主張です。大型漁船建造に対する低金利融資政策が実現となれば、円滑な漁業活動に寄与するはずです」

中部クアンガイ省は経験ある漁民が多く、ホアンサ群島とチュオンサ群島の漁場で幅広く操業している地方です。また、同省は22隻の新規鉄製漁船建造プロジェクトを試験的に実現しています。クアンガイ省の漁民チャン・クアン・チュンさんは次のように明らかにしています。

(テープ)

「かつて、農民は銀行から融資を受けるためには、自分の資産を担保にしなければなりませんでした。政府がその従来の融資政策を撤廃し、低金利優遇政策を実現させるのが、良いと思います。」

一方、30年間にわたって、漁業に従事しているクアンガイ省の漁民ボ・タン・サンさんはいつも鋼鉄漁船を望んでいます。彼は、次のように語っています。

(テープ)

「私は漁民への党と国家の優遇政策に賛成しています。現在、私自身は持続可能な経済発展を遂げる為に、銀行からの融資を受けて、鋼鉄漁船を所有できるよう期待しています。」

先頃、クアンガイ省の漁民マイ・タン・バンさんはニャチャン造船有限会社から鋼鉄漁船を受けた最初の人々の中に居ます。この漁船は、全長25・2メートル、幅7・5メートル、900馬力、総重量およそ120トンですが、6個の魚倉、2個の漁具箱、1個の食品箱が構造されています。その他、この漁船は方位磁針、ラーダー、GPSグローバル・ポジショニング・システム、救命胴衣設備、消防設備など航行設備が装備されています。バンさんは次のように語りました。

(テープ)

「従来の50トンの木製漁船が大きな漁場で操業した場合、30トンだけを水揚げすると一端陸に戻らければなりませんでした。しかし、この鉄製漁船の場合は、50トンを水揚げするようになります。この漁船は冷凍設備が装備されているのでとても便利です。

遠洋漁業の漁船の近代化は海洋経済発展プロセスの重要な内容の一つです。近い将来、従来の小型木製漁船は全て大型鉄製の漁船に交代することでしょう。

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