ドンバン工業団地(TTXVN撮影)

北部ハナム省で事業活動を行っている企業は、グリーン製造に向かって複数の方策を講じています。グリーン製造の応用は、資源と生産コストの節約に役立つのみならず、環境保全、製品の競争力向上、持続可能な開発のための土台作りにも貢献しています。

キムバン県ティソン手工業団地の「ティエン・ソン」と名づけられた安全と省エネ・ガラス有限会社は、グリーン製造の応用を積極的に展開している企業の一つです。近年、同社は、生産の推進、新しい消費市場の模索に注力する一方、温室効果ガス排出量の削減、省エネ方策の導入、環境にやさしい原材料を使うことに注目しています。

「ティエン・ソン」安全と省エネ・ガラス有限会社

同社は、欧州基準を満たした強化ガラス、絶縁ガラスの製造ラインの導入に巨費を投入しました。これにより、同社の製品は、豊富なデザインと、手頃な価格、環境に配慮した品質などにより、国内各地における近代的な建設工事の条件に対応できました。その一方で、先進的生産技術を導入したことで、約2割の生産コストの削減、材料費の節約に貢献した上で、温室効果ガス排出量の削減と環境保全にも役立っています。

グエン・ティ・フエ社長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「当社は製品の品質と信頼度を高める一方で、環境保全を第一の目標にしています。環境保全のためには、生産過程で出てくる廃棄物はリサイクルされます。また、貯留槽や沈殿槽を設置し、生産工程で再利用することで生産コストの削減にもその効果を活用できます」

一方で、輸出用民生用電気設備向けのプラスチック製品の製造を手掛けるプラスチックHD有限会社は、グリーン製造を不可欠な要求として位置づけています。そのため、同社は、環境にやさしい原材料、リサイクルできる原材料、近代的な機械、設備を利用する方針です。そのほか、同社は、生産工場に節電システムを設置しています。ズオン・バン・トウイ副社長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「現在、全ての人は、グリーンエネルギー、クリーンエネルギーを利用しています。ですから、当社が製造した全ての製品は、グリーン、クリーンに関わる基準を満たさなければなりません。市場に出荷されるすべての製品の製造に用いられる原材料は、原産地証明があり、禁止物質が含まれていないという基準を満たしています。さらに、近代的な機械、設備を購入して、自動化と循環型生産システムを設置する方針です」

ハオ社長

近年、ハナム省の各企業は、持続可能な開発を目指して、グリーン生産を実現すると同時に、生産性と収益の向上、環境保全、快適な職場環境の確保に取り組んでいます。フリースランド・カンピーナ・ハナム（Friesland Campina-HaNam）乳製品メーカーのレ・ツイ・ハオ社長は次のように明らかにしました。

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「当社は、高品質の乳製品を製造できるように、経営生産、持続可能な開発に注力しています。当社の持続可能な開発方針は、環境にやさしい包装の使用、気候変動による影響の抑制、労働者の生活改善に焦点を置いています」

近年、ハナム省の行政当局は、関連機関に対し、小･中規模な経営生産施設でのクリーン生産チェーンの形成を後押しするよう宣伝、指導してきました。これまでに、ハナム省における全ての工業団地は、廃水の自動監視システムを設置し、そのデータを天然資源環境省に配信します。同時に、産業廃水基準を満たすために廃水を収集、処理するための処理ステーションを建設します。新たに投資されるすべての工業団地は、基準を満たした廃水処理ステーションを設置しなければならいと規定されています。これは、ハナム省がグリーン生産に向けて前向きな結果を達成するのに貢献する重要な要素の 1 つであるとされています。