北部山岳地帯にあるソンラ省は2011・2015年期における新農村作り運動に積極的に参加しています。その中でも、同省のチェンソム村はこの運動のモデルになっています。
村の行政当局はそれぞれの家庭を訪れ、新農村作り運動に対する農民の利益と責任感を宣伝するとともに、この運動の全ての目標を達成するための年間計画を立てました。チェンソム村を結ぶ道路が舗装されました。村の人々は道路建設に大きく寄与しました。村の指導部の呼びかけに応えて、道路建設のために、1600ヘクタールの土地を自発的に提供したのです。特に、チェンソム村のフム村落を訪れる観光客の数は徐々に増えてゆき、ソンラ省の有名な観光地となっています。
この村落の一世帯当たりの収入は一ヶ月で約180万ドン(約9千円)にのぼっています。フム村落のクァン・バン・フォン村長は次のように語りました。
(テープ)
「村の道路は舗装されました。そのおかげで、農民の往来が便利になっています。地方指導部は家庭経済を発展させるため全力をあげて取り組んでいます。農民家庭は畜産、魚の養殖、トウモロコシ栽培を通じて、生活レベルを改善しています。村の全ての人々は熱心に新農村作り運動に参加しています」
チェンソム村の総面積は6200ヘクタールでその中で、農業用地の面積は15%を占めています。近年、この村の指導部は農業協同組合と連携して、稲作から質の高い農産物作りへと転作しています、これまでに、無農薬野菜や果物、花の栽培面積は21ヘクタールにのぼっています。200人の農民は無農薬野菜と果物作りプロジェクトに参加しており、一人当たりの月給はおよそ2万円になっています。ハスイ農業協同組合のドスイトゥォン主任は次のように語りました。
(テープ)
「省の農業協同組合の一員としての私は村の指導部に対し、稲作から花栽培に転作するよう提案しました。ソンラ省の気候は少し寒いので、花栽培に合っています。当初、我々は多くの困難に直面していました。現在、花栽培面積を拡大しています。村の農民はとても喜んでいます」
2014年末までに、チェンソム村は新農村作り運動の全ての目標を達成しました。チェンソム村人民委員会のド・ズイ・フォン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「新農村作り運動の全ての目標を達成するため、村の指導部は新農村作り運動の大きな意味を幅広く宣伝するほか、各組織、企業、農民の力を生かして、農業共同組合の経済を発展させ、畜産、野菜や果物や花の栽培面積を拡大しています。また、地域内の企業は農業生産に投資することを奨励しています。更に、我々は近代的な技術を農業生産に導入し、農産物加工業を強化しています」
チェンソム村の指導部は新農村作り運動の全ての目標を達成しましたが、その成果にまだ満足せずに、今後も、ソンラ省に住む各少数民族の人々の生活レベルを更に改善させるため全力をあげて取り組んでいます。