ソンラ省の新農村作り

北部山岳地帯ソンラ省では新農村作り運動が活発に行われており、とりわけ、集団的経済モデルである協同組合が効果的に実施されています。これまでにソンラ省マイソン県チェンマイ村は新農村作り運動指導委員会の出した19の目標、9の目標を達成しました。この村では二つのコーヒー加工協同組合が設立され、地元の農家およそ数百世帯が雇用創出されています。チェンマイ村人民委員会のフムバンカイン委員長は2013年農産物加工協同組合が設立されると明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「新農村作り運動のモデルであるわが村の指導部は各協同組合が生産経営活動を行うように有利な条件を作り出しています。たとえば、生産加工工場の建設のための農地を譲ったり、村の道路を舗装したり、貧困な農民の家庭に資金を調達したりしています。」

ソンラ市のチェンソン村に住む農民、ハズィトゥォンさんは2億ドン(百万円)の低利子融資を受けて、バラの花栽培をしてきました。2011年に彼は協同組合を設立し、これまでに、トゥォンさんの協同組合のバラ花栽培面積は17ヘクタールにのぼっています。

これにより、彼の協同組合の売り上げは毎月およそ20億ドン(千万円)に達し、その中で、利益は6億ドン(3百万)です。特に、彼の協同組合の労働者は20人で、一人当たり月給は3百万ドン(1万3千円)です。そうした成果に満足していないトゥォンさんはソンラ市での高級な花栽培プロジェクトを作成中です。トゥォンさんは次のように語っています。

(テープ)

「わが協同組合の花はハノイ、港湾都市ハイフォン及び北部の各省に出荷されています。私はハイテク技術で栽培される花プロジェクトを準備しています。初めは、5千本のユリがビニールハウスで栽培される予定です。これにより、1ヘクタールの花栽培面積での収益は8億ドン(4百万円)から10億ドン(5百万円)に達する見込みです。これで労働者の収入は安定します」

これまでにソンラ省には277の協同組合があり、その労働者の数は2万3千人にのぼっています。特別に優秀な業績を上げた協同組合は40%を占めており、2012年のそれらの協同組合の売り上げは1500億ドン(7億5千万円)で、利益は200億ドン(1億円)、政府に40億ドン(2千万円)を収めました。

また、ソンラ省の協同組合システムは同省の各村の住民共同体の団結を発揮し、「協同組合の活動の効果向上」と「飢餓貧困解消、新農村作り」という二つのプログラムを積極的に展開しています。ソンラ省協同組合連盟のグェンヒュタン会長は次のように語りました。

(テープ)

「2013年、わが省の協同組合連盟は各省庁と連携して、党と政府の政策に沿う協同組合の発展奨励政策を実施しています。続いて省内の協同組合の困難を打開するため、コンサルティング作業、協同組合の管理者を対象にした訓練コースを行い、そのなかで飢餓貧困解消、新農村作りという競争運動を徹底的に展開します」

新農村作り運動の目標に沿って、国内の各村は少なくとも、ひとつの協同組合を設立し、活動事業を効果的に行う必要がありますがソンラ省はこれまでに協同組合システムを作りました。これにより、同省の顔は大きな変貌を見せており、ベトナム新農村作り運動に積極的に寄与していることでしょう。

 

 

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