デェンビエン省、ムォンチャ県、フォイレン村はベトナム北部山岳地帯にある貧しい地方ですが近年、国の経済社会発展目標を達成するため、新農村作り運動に積極的に参加しています。
これまでに、この村の人々は農業生産と畜産を発展させています。これにより、農民の生活は著しく改善されています。フォイレン村は農地面積が1万ヘクタールで、人口は2500人、その内、少数民族モン族の人は大多数を占めています。農業生産のほか、この地方の住民はラックカイガラムシという昆虫を養殖しています。この昆虫は医薬品、化粧品、食品分野において 広く利用されています。この昆虫養殖は農民への高い収入をもたらしています。これまでにラックカイガラムシを養殖する林面積は300ヘクタールにのぼり、その価格は1キロ当たり30万ドン(約1500円)です。
フォンレン村人民委員会のハンサイズア委員長は次のように語りました。
(テープ)
「この昆虫の養殖で富を手にした農民家庭の数は200戸にのぼています。少数民族モン族の人々は昔と比べて、近代的な技術を学べます。彼らの生活は豊かになっています」
一方、この村に住むホーティジンさんは次のように語りました
(テープ)
「この昆虫養殖のお陰で、我が家は子供の学費を払ったり、バイクや5頭の牛や3頭の馬を買ったりしました。今、稲作だけでは赤字ですよ」
経済面での高い効果を上げるため、フォンレン村の人々は植林運動を繰り広げています。これまでにこの地方の多くの丘は緑色に染まっています。先ほどのハンサイズア委員長は次のように語りました
(テープ)
「我が村の指導部は村の計画書を作成しており、そして、それぞれの農民家庭にその計画書を宣伝します。村の全ての人々がゆたかになれるという目標に向けて、豊かな農民は貧しい農民に対し、ラックカイガラム昆虫の養殖や植林に関する経験を指導します。」
現在、フォンレン村の行政当局は畜産発展事業を奨励しています。これにより、住民は畜産面での近代的技術を学びながら、丘陵で畜産を拡大しています。フォイレン村に住むザントゥヌーさんは次のように語りました。
(テープ)
「以前、私は畜産技術を学ばなかったので、収入はとても低かったです。現在、様々な近代技術を身に付けたおかげで自信を持って、畜産を拡大しています。収入も著しく改善されました。」
フォンレン村は大きな変貌を見せており、国内の新農村作り運動のモデルにまでなっています。