ラオカイ省シンチェン村の新しい農村作り

ベトナムで、新しい農村作りプランが実施されて2年、多くの地方は厳しい貧困状態から、徐々に豊かになってきました。今日は、そのうちのひとつ、北部の山岳地帯にあるラオカイ省のシンチェン(SinCheng)村を取り上げます。

ラオカイ省シンチェン村の新しい農村作り - ảnh 1

2年前まで、シンチェン村の道路はひどいものでした。凹凸が激しいでこぼこ道で、市の中心部にある市場まで、市内からでも1時間かかっていました。しかし、現在は、村の9つの地区で道路舗装が行われ、行き来が大変便利になりました。このうちの1つの地区長であるザン・ア・チアンさん(GiangATrang)は次のように話しています。

「テープ」

「新しい農村作りプランのため、私の家もそうですが、地区の多くの世帯は道路整備に、自分たちの持っていた土地を寄付しました。政府の財政負担は3割から4割ですから。今では、道路が各地区につながっているので、とても便利です。」

また、貧困を解消し、住民が自立して生活を営めるよう、シンチェン村の住民は、銀行から資金提供を受けています。少数民族のモン族のマ・ア・ナオ(MaANao)さんは、1000万ベトナムドン、日本円でおよそ4万円の貸し出しを受けました。これを、魚の養殖や牛、水牛の飼育に投資しました。マ・ア・ナオさんの話です。

「テープ」

「新しい農村作りプランのお陰で、農業のための資金を銀行から借りられました。これで、私の家は経済的に少し楽になりました。本当に嬉しいです。私は少数民族の出身ですが、新しい農村づくりに尽力したいと思います。」

ラオカイ省シンチェン村の新しい農村作り - ảnh 2


シンチェン村は2015年までに、新しい農村作りの19の規準を満たす目標を掲げています。しかし、文化や生活様式が違う少数民族が多いため、その目標の達成は、厳しいのではないかと言われています。シンチェン村共産党委員会のリ・スアン・タイン(LyXuanThanh)委員長は、「新しい農村作りプランの基準は、それぞれの地方に合うよう、調整しなければならない」とし、次のように語っています

「テープ」

「幾つかの規準は、私の村のような山岳地帯の地方に合うものではないと思います。また、シンチェン村の貧困率はまだまだ高いので、新しい農村作りのための、住民たちからの寄付には限りがあります。しかし、住民一丸となってこのプランを達成させるため、住民たちの意識の向上を目指す様々な取り組みを行っています。」

タイン委員長はこのように語りました。

シンチェン村における新しい農村作りプランを成功させるためには、村の努力のほかに、国の支援も重要となりそうです。

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