ベトナムの伝統的旧正月テトを目前に控えた今日のこの頃、南部キェンザン省フーコック県トゥチャウ島にある漁村は温かい気候に包まれています。トゥチャウ島の周りに百隻もの小舟が並べられ、漁村の人々はテトの準備で忙く過ごしています。

トゥチャウ島には500世帯2000人が住んでいます。この島の人々の主な仕事は水産物の養殖と水揚げ、および、漁業サービスです。今年、水揚げ高が前年と比べて減ってきましたが、村の人々はテトの準備をしています。海産物の買い上げに従事しているチン・ビンさんは次のように語りました。

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「この島は本土から遠いですが、テト準備の雰囲気で活気づいています。誰もが旧正月テトを待ち望んでいます。私たちは新年を迎えるため、多くのテト用品を買います。また、誰もが自宅をきれいに飾り付けています」

島の交通はあまり便利ではありませんが、テトのすぐ前のころに開かれる市はテト用品でいっぱい並び、お菓子から果物まで何もあります。21年間にわたり、トゥチャウ島に住んでいるティウ・ゴック・ヌン ( Thieu Ngoc Nhung) さんはこの島のテトの移り変わりを目にしています。ヌンさんの話です。

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「島にはテト用品がたくさん運ばれています。今年のテト用品は昨年と比べて多くあります。私たちはテト準備のため、お菓子、果物、食品などを買います」

10日ごとに、本土から品物を運ぶ船がやってきます。この島には魚、イカなど海産物が多くありますが、他の品物はあまりありません。トウ・チャウ村の婦人協会のグェン・ティ・ホン・ハイ会長は次のように語りました。

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「ここには野菜だけが栽培されていますが、テトによく使われる果物がありません。また、鶏や豚肉が十分にないから、本土から運ばなければなりません」

トウチュウ島の人々はシルクの花、絵画、装飾ランプなどもたくさん買います。テトに、誰もが家をきれいに飾り付けるからです。また、どんな家族も林から採ってきた梅の花があります。本土にある梅の花より、この島に生えている梅の花は丈夫で、輝き咲いています。トゥチャウ島の住民ゴック・レさんは次のように語りました。

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「トゥチャウ島に住んでいる人々の大部分は全国各地からのものです。その他、遠洋漁業をしている多くの漁民もこの島でテトを過ごしています。先ほどのハイさんは次のように語りました。

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「故郷を遠く離れて暮らしている人々や遠洋漁業の漁民などはこの島でテトを過ごしています。私たちは一家の兄弟のようにテトを楽しく過ごしています」

トゥチャウ島に住む多くの人々は本土に親族がいますが、彼らはこの島にテトを過ごすことにしました。ですから、この島は彼らの第二の故郷となったのです。