
今日は4月30日ですが、38年前の4月30日を振り返って勝利の要因を思い起こしてみたいと思います。
当時、ベトナム国民と軍隊はアメリカ帝国主義者との戦いの中でホーチミン作戦を行い勝利を収めた理由は様々ありますが、民族団結と国際連帯の力は重要な要素となりました。
長い間、続いていたアメリカ帝国主義者との戦争は民族大団結の力を示しました。ベトナム全民族は心を一つにして力を合わせ、闘争に励んできました。また、北部の住民は老若男女、階級を問わず、「全てが前線に向け、全てがアメリカ侵略者を撃破しよう」というスローガンを掲げ、「親愛なる南部のために」や「農民は耕作と戦闘を両立させよう」などの競争運動に積極的に参加してきました。こうした中、南部各省では住民と軍隊は山林、農村、都会の3地域で軍事行動とサイゴンカイライ政権の兵士に対する宣伝工作を進めてきました。

また、人民各層と各宗教宗派は団結を強化し、様々な闘争形態で全人民が結束しての戦争参加を実現しました。ベトナム人民軍の4つの主力の軍団の一つフオン・ザン兵団の党委員会元副委員長のグエン・コン・チャン少将は当時、サイゴンカイライ政権のズオン・バン・ミン大統領とベトナム共和国の政府が投降した瞬間を目撃して次のように語りました。(テープ) Trang
「住民は自家用の車両100台あまりを利用して解放軍を無料でサイゴンまで輸送しました。私たちと一緒に乗車して一家ごとサイゴンに向かった家族もいます。解放軍を輸送した証明書だけを申請しました。また、川を渡る時、敵に橋を破壊された場合、住民は船やカヌーなどを貸してくれました。」
チャン少将はこのように語りました。

全国民は「アメリカ帝国主義者を敗北させ、祖国を統一する」という共通目標を掲げて闘争に励んできました。元国防省副大臣のファン・チュン・キエン将軍は次のように述べています。(テープ)
「南部解放がはかられたのは階級や宗教をこえて民族大団結の力を発揮したことです。また、全国民あげての闘争参加の実現や、ホーチミン主席とベトナム共産党の優れた指導が不可欠な要素でした。」
1975年4月30日の戦勝は国民の団結精神と軍隊の強い意志と決意を示したものといえます。ベトナム戦争に参戦したアメリカ退役兵バリー・ロモさんは次のように話しています。(テープ) Barry Romo
「我々は皆、ベトナム人一人一人の決意を把握しました。第2次世界大戦で活躍していたアメリカのテルフォード・テイラー中将は『爆撃がいかに激烈であろうとも、ベトナム人の意志を屈服させることはできない』と述べました。」
ベトナム民族の1975年の勝利は、国際的な支援と支持を抜きに語ることはできないでしょう。欧州、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国の「ベトナム人民との連帯と団結」を掲げた組織が戦争反対、ベトナム支持を目的にデモンストレーションやストライキを行いました。ベトナム共産党中央対外委員会元副委員長のチン・ゴック・タイさんは次のように語りました。(テープ)
「世論がアメリカの侵略に圧力をかける一方、ベトナム人民にとって大きな励みとなりました。これによりベトナムを支持する世界各国の国民の連帯が生まれました。」
南部完全解放・国家統一に導いた1975年4月30日の勝利はベトナムの大団結精神の象徴となっています。また、軍隊と国民、そして世界の友人たちとの連帯と団結は打ち負かすことのできない力となっています。